■結果、釣れたのか?!
釣り場に着いて仕掛けやエサをセットし、釣り始めたのが9:30頃。それから30分も経たないうちに最初のヒットが! 例えればテレビゲームのコントローラーの振動機能のように、竿を握る手にブルブルとした感覚。間違いなく釣れている! と急いでリールを回すと……。
「外道」の定番、フグ。もちろん食べられないので、掛かった針を手早く外してリリース。できれば食べられる魚が釣れればうれしいが、釣りを楽しむうえではフグが釣れてもうれしいもの。海中からあがってきた顔が天使のように見えてくる。それからも定期的にアタリが続くが、釣れたのはすべてフグのみ。
周りの釣り客はどうなのかと気にしていると、左隣で釣っていたベテランの雰囲気を醸し出す男性は見事にクロダイを釣り上げていた。
右隣の父子にも話を聞くと、メジナがたくさん釣れたとのこと。
この日、筆者は結局5匹のフグを釣った。14:00頃には引き上げ、最も釣れる時間帯である夕暮れ時の「夕まずめ」と日の出前後の「朝まずめ」を逃しているので、その時間帯を狙えばもっと釣果は上がっただろう。
100均の安価な釣り竿であっても、特に問題なく使用することができた。本格的な竿に比べれば耐久性が劣り、クロダイなどの重量のある魚を釣るのは難しいかも知れないが、カサゴやキスなどの軽量な魚を狙い、レジャーとして釣りを楽しむ分にはまずはこれで十分と思われる。
より道具をグレードアップさせるなら、釣りに慣れて技術を身につけてからでも遅くはない。100均の釣り竿で、気軽に堤防釣りという新しい趣味を始めてみてはいかがだろうか。