■中身を入れる前に、「これ」してる?
クーラーを用意したら、早速中身を詰めようとしているあなた。待った、待った。
食材を入れ始める前に、まずはクーラーボックス自体を冷やすことからスタートしよう。例えば、出発の前の晩に氷を入れておき、朝イチに溶けた氷を捨ててから食材を詰める。このひと手間が大事。
暖かい部屋に冷たいものを入れるか、冷たい部屋に冷たいものを入れるのか。この差は誰でも容易に想像がつくはずだが、案外、実践している人の少ないテクだ。
■ブロック氷とかちわり氷を使い分ける
氷は大別してブロック氷(板氷)とかちわり氷の2種類ある。これらも意識して使い分けると、より効果的にクーラーを冷やすことができる。
まずブロック氷の利点は溶けづらいこと。長い時間冷やし続けたいときは、こちらが選択肢となる。対して、かちわり氷のメリットは、溶けやすいが一気に冷やせること。「せっかくビールを買ってきたのにぬるい!」。そんな時には、こっちの氷の方が効率良く、食材や飲み物を冷やすことができる。溶けやすい=そのぶん、周りのものに冷たさを伝えている証拠なのだ。
溶けた氷は質の良い水なので、料理に使ったり、帰宅後に製氷機に入れて、また純度の高い氷を作るといい。水道水で作った氷より、市販の純氷の方が圧倒的に長持ちすることも覚えておこう。
■クーラーも保冷剤もピンキリ
せっかくクーラーにこだわるならば、保冷剤もこだわって良いものを選びたい。
長く効果が保てる保冷剤はそこそこ値が張るものの、その保冷効果(持続時間)は抜群。クーラーの値段と比べたら、良い保冷剤の値段はたかが知れている。費用対効果も抜群だ。
保冷時間が長いタイプは、総じて冷凍に時間がかかるものが多い。直前になって焦って冷凍してもダメなので、出発前の準備は余裕を持って進めたい。