出火原因で多いのは、タバコ、放火、コンロの順。その次に「焚き火」がくるらしい。山火事に関していえば、焚き火が断トツの出火原因で、全体の約3割を超えている。(焚き火マイスター調べ)

 この数字だけを見ると、焚き火がとんでもなく悪いもののように映ってしまう。しかし、焚き火が原因でキャンプ場で大きな火災が発生したなんて話は、いまのところ聞いたことがない。きっと出火原因の数字には、野焼きや指定場所以外での焚き火が含まれているのだろう。

 日本の場合、落雷など自然現象で火が出ることは少なく、ほとんどが人間の不注意によるもの。炎に癒され、美味しいご飯を楽しんだ後に、火の後始末が億劫になる気持ちは分からなくもない。しかし、しっかり消火しないととんでもないしっぺ返しをされる。

 焚き火の消火は、「時間に余裕を持って、薪や炭が灰になるまできっちり燃やし切ること」が大前提なのは、皆様ご承知の通り。少なくとも、撤収の2時間前には新しい薪をくべることはストップしたい。

 ここでは加えて、燃やし切る時間が足りない時や、万が一の備えとして用意しておくべき消火アイテムをご紹介しよう。

■なんだかんだ重宝するバケツ

 火消し道具の代名詞的存在といえば、まずはバケツ。焚き火を始める前に、水を張ってテントサイト内に用意しておこう。

 水があれば、消火だけではなく、手洗いや食器洗いに使える。また燃やし切れない時には火消し壺にもなってくれる。プラスチック製だと溶けてしまうことがあるので、金属製がベターだ。水が入っていないときは、収納ケースとしてキャンプ道具を運搬するのにも役立つ。

事前に地面に水を撒いておくことで延焼を防ぐ

 焚き火をする前に、落ち葉を掃いたり、水を撒いて地面や落ち葉を濡らして、延焼の可能性を減らすといい。焚き火台を中心に、念には念を入れて半径2m以上はびちょびちょにしてもいいぐらいだ。

 湿度が低くなる寒いシーズンほど、忘れずに行うこと。