●8の字結びの手順

《1》結び目を作る位置を決める

まずはロープの末端から130cmぐらいのところに結び目を作りたいので、自分の手の長さでちょうど良いところを見つけておこう

《2》8の字を作る(1)

その場所に写真のようにロープ末端側を上に重ねてテニスボール大の輪を作り、指でつまんでおく

《3》8の字を作る(2)

さらにロープ末端を末端とは反対側のロープの後ろを回してきて、末端を先ほど作った輪の中に末端を差し込んで8の字型の結び目をつくる。 ※この時にロープのよじれがないように結び目を作るようにする

《4》ロープ末端をハーネスのタイインポイントに差し込む

ハーネスのウエストベルトとレッグループが繋げられている”輪っか”(ビレイループと言います)が通っている穴2ヵ所に下から上へとロープを差し込む

《5》結び目がハーネスに当たるところまでロープを引く

結び目の根元までロープを引いておかないとあとでロープが足りなくなるので注意

《6》ロープの末端を8の字の結び目に差し込む

自分から見て、8の字から出ているハーネス側のロープの「左側」に差し込む。8の字が裏返っている場合があるので、写真と同じ向きにしておくとわかりやすい

《7》元の8の字に沿うように「2重の8の字」を作っていく

先ほど差し込んだロープを最初に作った8の字の上に乗せるように沿わせて2重の8の字を作っていく。最後は元の8の字の(自分から見て)左側にロープを出す

《8》増し締め

2重8の字が完成したら増し締めを行なう。8の字から4本のロープが出ているが、1本ずつ引いて形を整えるように増し締めする(2本同時に引くと形が崩れやすい)

《9》仕上げの止め結び

8の字結びはそれ単体でも解けにくい信頼性の高い結び方だが、さらに念のための「止め結び」を行なう。余ったロープ末端を長い側のロープに2回巻きつけて(2回目は自分側に重ねるのがコツ)、その巻きつけたロープの内側に末端を通す

《10》完成!

最後は絞るように締め込んで完成。このときロープの末端(結びしろ)がだいたい1握り半(およそ12〜13cm)ぐらい出ているのが適当だ。長すぎても短すぎてもいけない

 

横から見たところ

実際にロープにテンションがかかると、結び目は写真のように縦になる(結んでいるときは横にしてやっている)。そのことを理解しておくと《6》でロープの先端を左側に差し込んだ意味がわかる(※もし仮に右側に差し込んだ場合は元の8の字の下側に沿わすように結べばキレイに結べる)