3月18日に焚き火料理をテーマにした『焚き火料理の本』を発売したアウトドアコーディネーターの小雀陣二さん。アウトドアを仕事にするきっかけややりがいを伺った前編に続き、後編では新しい著書の見どころやアウトドアの今後について話してもらった。

(前編はこちら)

Profile:小雀陣二 アウトドアコーディネーター。アウトドアでの経験と料理のスキルを生かし、手軽な野外料理を紹介している。アウトドアツアーや道具開発、メディアでの撮影にも長年携わる。神奈川県・三崎にてカフェ「雀家」も経営している。3月18日に発売される最新刊『焚き火料理の本』(山と溪谷社刊)ほか、著書多数。
@takibi_ryorinohon

■たかが遊び。されど遊び。趣味があったからこそ今がある

新刊はキャンプはもちろん、普段の食事を美味しくするヒントも満載だ

ー趣味が仕事になっていく楽しさ、難しさってありますか?

 はたから見ると、楽しいことを仕事にできて良いよなあ、と思われかもしれませんが、やはりそれなりに大変なことは多いです。でも、それ以上にいろいろなところに行けたり、楽しいことも多い。仕事ではありますが、毎年夏場にアラスカでのカヤックツアーをすることが、仕事のモチベーションになっていたりします。

 ープライベートと仕事でアウトドアの楽しみ方に違いはありますか?

 僕の場合、いろいろなアウトドアアクティビティが仕事になっていますが、唯一サーフィンだけは仕事にしていない趣味なんです。その意味で、海に入る時間は本当にリラックスできる瞬間。サーフィンを通じて知り合った仲間たちが全国にいて、彼らはかけがえのない存在ですね。

火力の調整も自由自在。火をいじることを楽しむことが、焚き火料理上達への道だそう

ーカヤックだけでなく、波乗りもされるのですね。

 東京生まれなのでサーフィンを始めたのはちょっと遅めなのですが、この業界に入る前からやっていました。一度、サーフィンに命を救われた経験もあります。当時付き合っていたガールフレンドとマウイ島旅行に行ったのですが、向こうでフラレて置き去りにされてしまった。もう、すごく落ち込みまして死んでしまおうかと思ったくらい。でも、滞在中にずっと良い波があって、ポイントを変えながら3ラウンド波乗りをしている間に気持ちが静まった。それ以来、僕にとってサーフィンは特別なんです。