今日はお花見日和、桜のトンネルを抜けてハイキングへ
■ハイキング気分でゆる登山
桜の便りがあちこちから聞こえてくると、そわそわする。毎年あたりまえに咲く桜がこんなに心強く感じる今年も、桜前線はちゃんと北上するのだ。さあ、安心して、お花見の計画を立てよう! 山の多い県に住む私にとって、西日本や首都圏などでとっくに桜が散った頃が、お花見ハイキング日和。
光城山(ひかるじょうやま)は、550m付近の田沢駅から標高912mの山頂まで約370mの登り。この標高差がポイントで、麓から山頂の間で、咲く時期が少しづつずれてくるので、ピンポイントで狙わなくても、平地よりも長い時間、開花を楽しめるのがとてもいい。どこかで、満開の木に出会えるよ。
例年の桜の開花時期は、4月中旬から下旬頃。休みと天気とにらめっこしながら、いつにするのか決めよう。できたら、光城山の天気だけでなく、北アルプスの常念岳、蝶ヶ岳方面も晴れている日をねらうのがおすすめ。
長野県安曇野市の東側に位置する光城山は、ちょうど対面して北アルプスが見えるので、同じ低山ハイキングでも関東近郊の山からでは出会えない景色がある。桜のトンネルを登りながら、時々振りかえると、満開の桜越しに白く輝く山稜が見えるかもしれないよ。
■広い山頂部はお花見広場
山頂部は大きな広場になっている。例年だとレジャーシートの上でお弁当を楽しむたくさんのグループがいてのどかな雰囲気だが、今年は混雑している場合には、譲りあって長時間の滞在にならないように準備したい。
もう少し歩きたい方は、ここから長峰山への縦走路を行くのもいい。歩きなれていない方は、光城山からの下りに注意しよう。目線の高さに桜と雪の北アルプスがあって気持ちがいい。景色に見とれたり、写真を撮るなら、道をふさがないような場所を選ぼう。
■麓からも眺めてみよう
山を下りたら、離れたところから見るのもおすすめ。桜の花が咲くころ、山の周辺の木々はまだどこも芽吹いていない。歩いた登山道から距離をおいて眺めると、茶色の山に一筋のピンク色が山に架かっているのが見える。地元では桜の登り龍、と言われているとか。縁起のよい日に大満足して、今日という日に大きく花丸を書きたくなる。
アクセス:周辺の駐車場は30台ほどですぐに満車になる。公共交通機関がおすすめ
トイレ:山頂と、登山口にあり
他おすすめの登山時期:10月下旬から11月上旬の紅葉