◼️足指で地面を捉えられるからこそ、下りでも踏ん張れる

軽さはスピードに、スピードは安全につながります

 長時間歩き続けることで感じたのは、軽くなったことによる快適さです。20gという数字の変化以上に軽くなったように感じます。

つま先にゆとりのあるトゥボックス構造がアルトラの特徴です

 また、アルトラらしい、足指を使って地面をとらえながら歩いている感覚も健在でした。ソールの厚みはあるものの、通常のトレランシューズよりつま先にゆとりがあるので、足指が効いている感覚があります。

濡れる岩場の下りでも、しっかり効きました。この安心感は前作との共通点

 オリンパス6は、登りの蹴り出しや下りの踏ん張りが効くので、濡れた岩場やザレ場でも、安心して足を置ける信頼感がありました。オリンパス7でも、その持ち味はしっかり受け継がれていました。

 ソールが柔らかくなった分、若干、下りでの安定感については前作に分があったように感じます。

左が6。右が7。ラグパターンはだいぶ変更されています

 補強パーツは必要十分。オリンパス6も同様にメッシュを主体としたアッパーですが、2年間履き込んでもメッシュ部分に破れはありません。岩に擦れ続けるようなハードな使い方を避けるなら、こうした軽快なアッパーでも十分でしょう。

◼️軽快さを生かせる山行でこそ真価を発揮

巻機山のような距離の長い日帰り山行では、軽快さが武器になります

 高低差が大きく、行動時間も長い巻機山の日帰り山行では、軽快な足運びとクッション性がよく実感できました。長い距離を歩く山行では、足への負担を抑えながらテンポよく進めることが大切。オリンパス7のソフトな履き心地は、そうした場面で非常に頼もしい存在でした。

岩場が続くルートでは、荷物も軽くしていきたいところ

 一方、テント泊装備を背負って登った越後駒ヶ岳の上部のように、岩場が続くルートでは、もう少し置きどころがカチッと決まるシューズの方が安心できるように感じました。軽快さとクッション性が魅力の一足だけに、重装備での岩場歩きでは、足元の安定感をどこまで求めるかが選択のポイントになりそうです。

とくに、日が短い今の季節、スピードは安全な登山につながります

 オリンパス7は、柔らかなクッション性と軽快な足運びが魅力の一足。長時間歩く日帰り登山や、距離の長いルートで、その持ち味を実感できました。一方、重いテント泊装備で岩場を歩く場合は、足元の安定感をどこまで求めるかが選ぶ際のポイントになりそうです。

 とくに、日が短い今の季節は、余裕を持って行動するためにも、無理のない範囲でスピーディーに歩けることが安全登山につながります。軽快さとクッション性を生かし、長い日帰りルートに挑戦したいときにも、オリンパス7は有力な選択肢になるでしょう。

 「アルトラって履いてみたいけど、ちょっと特殊な靴なんでしょう?」と敬遠している人にこそ、ぜひ試してほしいモデルです。足指を動かしやすい独特の形状と、ソフトな履き心地が、自分の登山スタイルに合うかどうか。実際に足を入れて確かめてみてはいかがでしょうか。

オリンパス7(左)とオリンパス6(右)

<製品情報>

ALTRA OLYMPUS 7(アルトラ/オリンパス7)

¥27,940(税込)

重量:325g(メンズUS10.5/28.5cm片足)

ミッドソール:Altra EGO™ MAX

アウトソール:Vibram® Megagrip with TractionLug™

スタックハイト/ドロップ:33mm/0mm

アッパー:メッシュ