◼️飽きずに登り続けられる穴場ルート
歩き出しは、針葉樹の美しい森の中を縫うように、トレイルがゆるゆると延びていきます。もう、このあたりを散策するだけでも満足できてしまうほど、気持ちのいい道です。
シャクナゲと岩の尾根を登り始めると、時折視界が開けて周りの山々が姿を見せ、振り返ると富士山がずっとこちらを見守ってくれています。稜線上も森が多く、山頂でも岩場周辺でないと展望のない場所が多い奥秩父では、これほど展望が良い中を登り続ける贅沢なルートは他にあまりないでしょう。
他にもスリルのある大きな岩や鎖場が現れたり、山頂の目印となる五丈岩が徐々に大きくなってきたりと、飽きることなく登り続けられます。
そして登り着く先は、金峰山のシンボルである五丈岩の真裏。見慣れた五丈岩も、裏から見るとまったく別物に見えます。表に出るとそこはいつもの景色で、この日もたくさんの登山者で賑わっていましたが、駐車場から山頂までの道中、会ったのは釣り人一人のみでした。
シーズン中は大弛峠の駐車場がよく混雑しますが、そんな時はこちらのルートに切り替えるのも選択肢かもしれません。
◼️日帰りにも、1泊にもおすすめ
ルート上には目印となるピンクテープや看板も多く、しっかり歩ける登山者ならば危険箇所はほぼありません。道迷いしそうな分岐などもありませんでした。ただ高度感のある岩場の通過が数か所あり、行動時間は長いので、高所が苦手な方や初級者にはおすすめはしません。
今回のアコウ平から入るルート取りであれば、十分日帰り可能です。往時を偲び、麓の金櫻神社や昇仙峡から歩き始めるならば、金峰山小屋に泊まる1泊2日プランを組んでみるといいでしょう。
首都圏からのアクセスも悪くないので、秋の紅葉シーズンに向けて、候補地のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。