物価高が続く昨今、週末の休日に楽しむレジャー費はなるべく安く抑えたいと考えている人は多いはずだ。そこでおすすめしたいのが、夏から秋にかけてハイシーズンを迎える「ハゼ釣り」である。「釣りはお金がかかる」「道具を揃えるのが大変」というイメージを根底から覆すほど、ハゼ釣りは圧倒的なコストパフォーマンスを誇る。今回は筆者が関西の某漁港に足を運び、実際に1,000円札1枚を握りしめて実釣検証を行った。

 釣り初心者やファミリー層にハゼ釣りを激推しする理由と、夕方のわずかな時間で叩き出した驚きの釣果をレポートする。

■予算1,000円以下で爆釣体験。夏から秋のレジャーは「ハゼ釣り」が最強な理由

大阪の南にある自宅から30分圏内の漁港にて検証を実施

 ターゲットとなるハゼは、日本全国の身近な水辺に生息している大衆魚だ。高価な道具や特別な技術がなくても、季節さえ間違えなければ誰でも簡単に数釣りが楽しめる。

 ハゼを釣るために、わざわざ遠くの海や危険な磯場へ出向く必要はない。生活圏のすぐそばにある川の河口(汽水域)や、漁船が係留されているような足場のよいのどかな漁港にハゼはひっそりと潜んでいる。今回筆者が訪れたのも関西エリアの某漁港だ。足場が平らで安全なため、小さな子どもを連れたファミリーや、釣りデビューとなる初心者でも安心して楽しめるのが大きなメリットである。

 ハゼは春に生まれて1年で寿命を迎える年魚だ。夏から秋にかけては、冬の産卵に向けて体力をつけるため、目の前にあるエサに対して貪欲にアタックしてくる。1年の中で最もハゼの食欲が増すこの時期は、難しいテクニックを使わなくても、エサの匂いとその動きだけで勝手に魚から食いついてきてくれる。まさに初心者にとって最高のシーズンなのだ。

■お小遣いで準備完了。1,000円以下で揃うエサと仕掛けの内訳

たったこれだけの道具でハゼ釣りを楽しむことができる

 釣りを始める際、最初に立ちはだかるのが道具代の壁だ。しかし、ハゼ釣りにおいて高価な専用タックルは一切必要ない。アジングなどで使う取り回しのよいライトタックル(短いルアー竿)や、リールのない手軽な延べ竿が1本あれば十分に成立してしまう。

 今回、事前の準備として釣具店で購入したエサと仕掛けの費用内訳は以下の通りだ。エサのアオイソメ25g(300円)、道糸とハリスを結ぶ為のヨリモドシ(176円)、ハゼ用釣り針(135円)、かみつぶしオモリ(88円)合計で税抜き699円、税込みでも768円と、あらかじめ設定した予算の1,000円を大幅に下回る結果となった。昨今、ワンコインに少し毛が生えた程度の金額で思い切り遊べるレジャーは非常に貴重である。

物価高の昨今、この金額でレジャーを楽しめるのは貴重だ

■初心者でも絡みにくい、シンプルな「ちょい投げ仕掛け」の作り方

オモリ、ヨリモドシ、針の非常にシンプルな仕掛けでハゼが釣れる

 ハゼ釣りの代表的な釣り方として、少し沖へ仕掛けを投げる「ちょい投げ釣り」がある。しかし、複数の針や天秤(金属のパーツ)を使うと、初心者はどうしても糸を絡ませてしまう。そこで今回は、ちょい投げ仕掛けの構造を極限までシンプルにした自作仕掛けを用意した。リールから伸びる道糸と、針がついた糸(ハリス)を「ヨリモドシ」という小さな金具に結びつける。

 あとは道糸側に「かみつぶしオモリ」を挟み込んで固定するだけだ。このシンプルな仕掛けなら、軽く前方に投げるちょい投げはもちろん、そのまま足元にスッと落とす探り釣りにも対応できる。糸が絡む「オマツリ」のトラブルが極めて少なく、初心者に最もおすすめのセッティングである。