暑さが残る時期の低山が暑いのは百も承知!  それでも山に行きたくなるのがハイカーの性だろう。低山を歩くなら、「朝のうちに気持ちよく終えられるか」を基準に行く先を選ぶのもおすすめだ。低山は林の木々に風がさえぎられることなどから空気がこもりやすく、また開けた場所で強い日差しを受けると一気に体力を消耗してしまう。酷暑日も増えている昨今では特に、長く歩く計画より、早朝に出て午前で切り上げる計画のほうが現実的だ。

 今回は、駅からアクセスしやすく、行程を短くまとめやすい関西の低山を紹介する。

■大阪・交野山 山頂からの絶景眺望がご褒美!

交野山山頂へは木陰を通る道が続く

 駅からの道順が分かりやすいのが、大阪府の交野市(かたのし)に位置する交野山(こうのさん)だ。JR学研都市線・津田駅から歩き始めることができ、登山口にあたる源氏の滝までは約25分。滝を経て、標高341mの山頂を目指す。最後には府内を一望できる絶景スポット、「観音岩」という“ご褒美”が待っている。

 筆者は早朝に駅を出発して、8時台から9時台のうちに山頂へ着いた。この時間帯であれば、夏でも比較的快適に歩ける。山頂は風が弱いと暑さを感じやすいので、この時期は長居するより、景色を楽しんだら早めに下るのがおすすめ。

 駅まで戻れば、カフェやコンビニなどで気軽に休憩できるのもこの山の良いところだと感じた。

津田駅から交野山登山口までは街中を歩く

【交野山・JR津田駅から往復コース】所要時間
JR津田駅(0:00)→ 源氏の滝(0:25)→ 交野山(0:55)→ JR津田駅(1:50)
歩行距離:約5.1km
累積標高差:登り 310m、下り 310m
合計所要時間:1時間50分

●【MAP】交野山

■京都・天王山 歴史も景色も満喫できる駅近低山

登山の途中で京都盆地が一望できる天王山(画像提供:大山崎町)

 天王山(てんのうざん)は京都府・大山崎町にある標高約270mの低山。歴史上の激戦「天下分け目の天王山」の舞台としても有名だ。JR東海道本線の山崎駅、阪急京都線の大山崎駅の両方からアクセスでき、山頂までどちらの駅からも約60分。2時間ほどで往復できるが、途中の史跡や展望スポットを見ながら登りたい場合には往復3時間前後みておくとよい。

 この山のよさは、計画が立てやすいこと。アクセスが容易なので、天候を確認してからでも、朝のうちだけ歩くという選択がしやすい。山そのものに歴史的な見どころが多いのも魅力だ。

 朝早い時間に歩き始めれば、暑さで体力が奪われる前に山頂へ着く。暑さが本格的になるころには下山でき、体調に異変があれば途中で引き返すという判断もしやすい。

 ところどころ急なところや足場が悪いところがあるため履きなれて歩きやすい靴が安心だ。

天王山山頂は豊臣秀吉が築いた「山崎城」の跡地だ(画像提供:大山崎町)

【天王山・JR山崎駅から往復コース】所要時間
JR山崎駅(0:00)→ 宝積寺(0:15)→ 旗立松展望台(0:45)→ 天王山山頂(1:00)→ JR山崎駅(2:00)
歩行距離:約4.6km
累積標高差:登り 330m、下り 330m
合計所要時間:2時間00分

●【MAP】天王山