■いよいよ小遠見山へ
ここからは少しずつ「登山」らしい道へ。地蔵ケルン、見返りの平、一ノ背髪、二ノ背髪と進みながら、小遠見山の山頂を目指します。登りが続くので、決して楽な道ばかりではありません。200段の階段はとても大変な試練に感じます。
「疲れたー!」「あとどのくらい?」 そんな言葉が出てくるのも親子登山。でも、少し休んで振り返ってみると、自分たちが歩いてきた場所がずっと下に見えます。
「あそこから歩いてきたんだよ」 そう伝えると、子どもの表情が少し変わります。自分の足でここまで来た。その小さな成功体験を何度も積み重ねながら山頂を目指しました。
■自分の足でたどり着いた景色
小遠見山山頂へ。ここからは五竜岳をはじめ、北アルプスの山々を望むことができます。天候に恵まれれば、鹿島槍ヶ岳や、その山腹にある氷河「カクネ里雪渓」も望める場所です。でも、子どもとの登山で大切なのは、絶景が見えたかどうかだけではないと思っています。「疲れた」と言いながらも歩いたこと。途中で休憩して、また歩き始めたこと。
自分の足で標高2,007mまでたどり着いたこと。山頂から見える景色と一緒に、そんな一日の記憶も残っていきます。また強制デジタルデトックスも登山の良いところだと思っています。
「ゲームしたい」「動画が見たい」と言った小学6年生がいましたが、”外”にはこんな世界もあると知ることができてよかったのではないでしょうか。親が連れてこなければ子どもたちは知ることが出来ないのです。登山が好きになるか嫌いになるかは分かりません。それでも”経験”が大切で、心も体も元気に過ごすために、自然のフィールドを思い出してくれると嬉しいです。