■絞り込んだ結果、最終的に残ったのは「たったこれだけ」の「7つ道具」に!

絞りに絞りまくった、ULスタイルオートキャンプ“7つ道具”。実にシンプル

 40以上あったアイテムを悩みながら精査し、削減していった結果、次の7つが最終的に残った。

・インフレータブルマット
・シュラフ
・シングルガスバーナー
・クッカー
・車用目隠しシェード(またはテント)
・充電式小型ランタン
・クーラーボックス

 以上、「7つ道具」の重量合計は6.8kg。ULスタイルの標準4.5kgをオーバーしたが、非常にシンプルな構成だ。

■なぜこの「7つ道具」が残ったのか?

キャンプ場に設置されたテーブルとガスストーブとクッカー。シンプルな料理システム

 インフレータブルマットが2.9kgと、もっとも重いので最後まで迷った。ウレタンを内蔵し自動的に膨張する構造のため、あまりコンパクトにもならない。それでもこれを残した理由は圧倒的に寝心地がよいからである。厚みがあり、テント泊の場合は地面、車中泊の場合はシートのデコボコを解消してくれる。

 食事は基本的に「ワンポット・ワンバーナー」で賄う。 焚火や炭火を使うとなると、コンロのほかに、手袋、火箸、焚火シート、ライター、着火剤、金網など一挙に道具が増え、さらに薪や木炭を入手しなければならない。その点、ガスストーブは熱源として非常に軽量でシンプルだ。

 ナイフで食材を切るには、まな板など道具が増えてしまうので、あえてリストに入れていない。刃物を使わない料理を想定している。

 それでも大小セットのクッカーがあれば、工夫次第で多彩な料理が可能。持ち手付きならシェラカップは不要で、クッカーから直に食べれば効率的だ。ノンスティック加工ならばウェットティッシュで拭くだけで、洗う手間もなくなる。

 クーラーボックスは食料の腐敗を防ぎつつ保管できるうえに、冷えたビールを運ぶためにもぜひ欲しい。

 照明も夜の山での安全のため必須だ。小型で懐中電灯兼ランタンとして使えるタイプがいい。

 筆者は車中泊専門のため窓を塞ぐ目隠しシェードが必要だが、テント泊であればシェードがテントに変わるだけである。

 車のバックドアが跳ね上げ式なら直射日光や急な雨を防ぐことができるのでタープは不要となる。

 リストに椅子とテーブルはないが、キャンプ場によっては作り付けの頑丈なテーブルとベンチが設置されている場合もある。あるいは、地面に直に座るストロングスタイルでもいい。

■ULオートキャンプは限られた道具でやれることが制限されるのではなく、逆に自由度が上がる

軽自動車ラゲッジスペースにすべて納まった7つ道具。準備・設営・撤収時間は少なくなり、探し物の手間も存在しなくなる

 このスタイルの最大のメリットは車だけではなく、頭の中もクリアになることだ。煩わしさや探し物といった邪魔なものが削ぎ落とされ、物質だけではなく、いかに余計なものを多く背負い込んでいたのか気づかされた。

 道具が少ないとやれることが制限されるかと思いきや、実は逆に自由度が増すのだ。余った豊かな時間を有効活用しよう。

 また、旅先で魚釣りでもしようかな、という場合、管理釣り堀で竿をレンタルする手もある。持ち出さない、買わない。これならば再びギア沼にハマることはない、はず!?