ここ数年、荷物を軽くすることで体の負担を減らし、行動の自由度を高める「ウルトラライト(UL)」という考え方が、登山道具の大きなトレンドになっています。
ウルトラライトを追求すると、 “欲しいギアは自分で作る”という発想に行き着きます。近年は、家庭用ミシンでも縫える極薄の生地が普及し、以前は工業用ミシンが必要だったバックパックやテントも自作できるようになりました。
そして今、その流れをさらに押し広げようとしているのが、低価格化と高性能化が進む家庭用3Dプリンターです。 今回は、3Dプリンターで作られたユニークな登山ギアを紹介しながら、その可能性について考えてみます。
◼️️金型では作れない構造も、3Dプリンターなら可能になる
まず、紹介したいのは「ミヤゲン トレイルエンジニアリング/3Dホイッスル 2g(¥1,430)」です。
3Dプリンターだからこそ再現できる構造を採用し、2gと軽量ながら、軽く吹いても約120dBの大きな音が出るホイッスルです。キーホルダーとして身に付けていても、邪魔にならないサイズも魅力です。私は写真のように、ダニ取りツールと一緒に持ち歩いています。
赤い三角形の方は「ライトウェイ/トリンケットホイッスル(¥880)」です。ホイッスルにダニ取り機能を組み合わせた、私好みのおもしろい製品です。このように、柔軟な組み合わせに対応できるのが、3Dプリンター製品のおもしろいところだと思います。
◼️️️ラムネ菓子のキャップを3Dプリンターでアップグレード
これ、なんだかわかりますか?
なくしやすいラムネ菓子のキャップをアップグレードする「factory-b /PAKQ.(¥880)」です。ラムネのキャップは、小さくて外れやすいので紛失すると困るパーツです。このキャップに変えるだけで安心感があります。
素材は硬めのゴム系素材を採用しており、耐久性の高いしっかりとしたキャップです。3Dプリンターは少数生産が可能なので、「ここがこうなっていたら良いのに!」と思っていた痒いところに手が届くような製品が日々開発されています。もちろん、自分で作ることだってできます。
◼️️️リペアセットをコンパクトに持ち運ぶ
こちらは「common gear/ULリペアキット(¥2,530)」です。
ダクトテープと縫い糸をひとまとめにできるうえ、内側に縫い針まで収納できるのが特徴です。収納に困りがちな縫い針をダクトテープの中に安全に収める発想が秀逸。非常にコンパクトにまとまっています。ひとつ持っていると安心できるアイテムです。
芯の部分が3Dプリンターで作られています。