石割山は山梨県南都留郡(みなみつるぐん)山中湖村に位置する標高1,412mの山で、山梨百名山の一座である。山中湖の北岸にそびえ、富士山と湖を同時に望める展望の良さが最大の魅力だ。中腹には巨岩をご神体とする石割神社(いしわりじんじゃ)が鎮座し、岩の割れ目を時計回りに三度通ると願いが叶うという伝承が残る。
信仰と自然景観が融合した山であり、初心者でも挑戦しやすい行程ながら、達成感と神秘性を兼ね備えた人気のハイキングコースである。
■コース紹介
●石割神社へのアクセス
登山口は石割神社入口にあり、車と公共交通のいずれでもアクセスが可能だ。車の場合は東富士五湖道路・山中湖ICから約20分で到着する神社入口に無料駐車場が整備されている。
公共交通機関を利用する場合は、富士急行線富士山駅から山中湖方面行きバスに乗車し、「平野バス停」下車後、徒歩約20分で登山口に至る。都心から日帰り圏内という利便性も大きな魅力であり、温暖な気候の春には、多くの登山者で賑わうエリアである。
●コースタイム
【石割神社から石割山・平尾山周回コース】所要時間
石割神社駐車場(0:00)→ 石割神社(0:45)→ 石割山山頂(0:55)→ 一ノ砂ノ沢ノ頭(1:15)→ 平尾山(1:30)→ 石割神社駐車場(2:00)
歩行距離:約4.4km
累積標高差:登り 450m、下り 450m
合計所要時間:2時間00分
■願いを込めて巨岩をくぐる! 富士絶景の石割山登山
●試練の400段! 石割神社登山口から石階段最上段へ
石割神社登山口の赤い鳥居をくぐると、視界には天を衝くような長い石階段が現れる。序盤から一気に高度を上げるので、いきなりの踏ん張りどころである。
段差は比較的均一で手すりも整備されているが、霜や湿気で滑りやすいこともあるため慎重な足運びが求められる。杉林に囲まれた参道は空気がひんやりと澄み、踏みしめる足音だけが静かに響く。
一定のリズムを意識し、呼吸を整えながら登ることが攻略の鍵だ。途中で振り返ると木立の隙間から山中湖方面が垣間見え、体が温まり始める頃、ようやく最上段へと到達する。