「ヤマモリ」という食品メーカーをご存じだろうか? 様々な本格的タイ料理をレトルト化している企業で、例えば「プリック」や「ゲーンパー」など、かなり珍しい料理までラインアップしている。いつか全種類を制覇してみたいと思っていたら、通販で10種類セットというのを見つけたので買ってみた。
ただ、ぼくは辛いものが苦手である。そんな人間が、辛さで世界トップレベルとも言われている本格タイ料理を食べても大丈夫なものだろうか。そんなことを考えつつ、ぼくがキャンプへ持ち出したのは辛さレベルMAXの一品だった。
■名前は可愛いけど、辛さは最高値
10種類セットには、タイカレーの「グリーン」、「レッド」、「イエロー」、「プーパッポン」、「マッサマン」、「パネーン」、「プリック」、「マンゴー」、「ゲーンパー」と、ガパオライスの素になる「ガパオ」が入っていた。ヤマモリは三重県のメーカーだけど、タイ料理のシリーズはすべて現地の自社工場で製造しているそうだ。
ゲーンパーとプリックのパッケージを見ると、辛さの表示が5段階中で最高の「5」と書いてある。ぼくはタイ料理店でもインド料理店でも、中辛以下しか頼まないヘタレなのである。「5」といったら明らかに激辛だろうから、そんなものは食べないほうが身のためだろう。絶対に食べてはいけない。
■選んだのは、辛さ最高のプリック
ああ、それなのに! キャンプへ持ち出したのは辛さ「5」のプリックだった。激辛、それもレベル最高値の味が一体どんなものなのか、好奇心からちょいと体験したくなってしまったのである。
紙箱を開けると、袋の封を切らなくても電子レンジで加熱できるレトルトパウチが入っていた。加熱で発生した料理の蒸気を逃す蒸気口が付いており、近年急速に普及している包材である。といってもレンチン専用というわけではなく、従来のパウチと同じように湯せんで温めることも可能であります。
■プリックは、唐辛子という意味
そもそもプリックというのは、タイ語で「唐辛子」を表す言葉である。それが料理名になっているのだから、その辛さは推して知るべし。
封を開けて中身をスプーンですくってみると、ひと口大にカットされた鶏肉と赤唐辛子が出てきた。赤唐辛子は、大きなものがそのままの姿で2本も入っており、ただならぬ雰囲気である。
中身をパウチに戻したあと、スープが付いたスプーンを舐めてみた。ハーブの爽やかな香りがあり、旨味もあって「これは期待できるかも」と思ったのはつかの間。たちまち舌がぴりぴりして顔が熱くなった。わずかな量を舐めただけでこの刺激とは、想像以上の辛さだ!