関東地方では春を感じられるようになってきたこのごろ。標高の高い山々はまだ雪に閉ざされているが、気温の上昇とともに山に登りたいという気持ちも高まってくるのではないだろうか。
今回訪れたのは、冬でも積雪することが少ない千葉県・房総半島にある鋸山(のこぎりやま)。ロープウェイがあり、地獄覗きなどの観光地がある日本寺などで人気の場所だがハイキングにも適した山で、観光地とは想像がつかないほど静かな場所を歩くことができる。海抜0mの海から山頂を目指すコースを実際に登ってみたので、レポート形式にて紹介する。
■海抜0mから目指す鋸山、朝の静かな町を抜けて登山路へ
鋸山は標高329mの、千葉県で12番目に高い山である。日本百低山や関東百名山、房州低名山などに名を連ねており、採石の歴史と東京湾のパノラマを満喫できる山として人気の山だ。
麓からロープウェイが運行し、アクセスもいいことから観光地として知られているが、筆者がおすすめしたいのは海から山頂を目指すルート。
まず最寄駅となるJR浜金谷駅は海に面しており、5分もかからずに海に出ることができる。筆者が訪れた時はすっきりと晴れていたため、東京湾の向こうに富士山を確認できた。
スタート地点の海を後にし、市街地を進むと鋸山へと続く登山道が見えてくる。駅からは標識が立っているためわかりやすく迷うこともない。鋸山へ登るルートは、車力道コースと関東ふれあいの道の2本。筆者は車力道コースから登り、関東ふれあいの道を使って下山するルートを選んだ。
千葉県の山は一年を通して葉をつけている常緑樹が多く、春先でも鬱蒼としている木々の中を歩く。気温もそこまで低くないため気持ちよく歩くことができた。