■雪国の文化を伝える「雪育新潟体験コンテンツ」

かまくらとは違った雪深い土地ならではの「ホンヤラドウ」を体験

 2日目に実施された「雪育新潟体験コンテンツ」は雑誌やウェブのメディア関係者を対象としたもの。子どもを連れて親子で雪国文化などを体験してもらうという内容で、2つの会場にそれぞれコンテンツが用意されている。

 まずは新潟県十日町市にある温泉総合保養施設「ミオンなかさと」に向かい、この敷地内で冬季に「NPO法人GGG」が開催している体験プログラムに参加した。「ホンヤラドウ(ほんやら洞)かまくら」体験をメインに、雪国文化の説明、七輪体験、雪遊び、パン作りなどが楽しむという充実のコンテンツだ。

竹のスキーや箱ぞりなど昔の道具を復元したものも置かれている

 「ホンヤラドウ」は雪で作った小部屋のようなもの。大きなかまくらのようだが、竹や藁で屋根が作られているのが特徴だ。越後有妻というこの地域では、小正月の1月14日の夜から15日の朝にかけて、「鳥追い」という伝統行事を行ない、この日は子どもたちも夜更けまで起きているのが許されるという。蓑やすげ帽子を身につけ、夜中に町中をまわると、田んぼなどで住民が待っていてお菓子をくれ、行事の締めくくりは「ホンヤラドウ」で宴会をするのだとか。「いわば、和風のハロウィンみたいなもの」とスタッフが説明してくれた。

博物館が所蔵する蓑を実際に身につけることもできる。蓑の材料がとれなくなり作れる人も今はほぼいないという
「すっぽん」を履き、かんじきの着けかたを教わって雪原の散策にも出かける

 雪国ならではの文化説明では、豪雪地帯の家屋には雪囲いがあることなどの話を写真を見ながら聞き入った。そして、「すっぽん」と呼ばれる藁で編んだ長靴を履き、竹のかんじきを装着して雪原を歩く雪遊びへと出かける。その後は、七輪体験をしてお餅や焼きミカン、マシュマロを焼いて、温かな甘酒とともに味わった。

みかんは七輪で皮が真っ黒になるまで焼いても中身は焦げず、温かな房はホットミカンジュースのようなおいしさ
スタッフが目の前で餅やみかんを七輪で上手に焼き、盛りつけて提供してくれる

 自分で生地をこねて棒に巻き付け、七輪で焼き上げる「ぐるぐるパン作り体験」も楽しい。焼きたてパンは温かなシチューとともにホンヤラドウの中で味わえる。これらの体験はほぼ屋外で行なうプログラムだったが、動いたり、こたつで温まったりできるので、寒さなど気にならなかった。

生地の巻き付け方や焼き色のつけ方にそれぞれの個性が出るのがおもしろい
妻有ポークを使ったシチュー。肉はとても柔らかく野菜は地元野菜を意識して取り入れているという
雪国らしいホンヤラドウ(ほんやら洞)体験