●霊峰富士を望む絶景とご利益の頂

三ツ峠山荘を出て開運山の山頂を目指す。すれ違った登山者と笑顔で挨拶を交わす

 木無山から開運山へは、わずかなアップダウンを経て15分ほどで到達できる。道幅は広く、安心して歩ける雪道だ。開運山山頂に立つと、目の前に広がる富士山の存在感に圧倒される。まさにこの山の最大の魅力といえる絶景ポイントだ。

 山頂には「三ツ峠山」の石碑と電波塔、そしてベンチや標柱が整備されており、記念撮影には絶好のスポット。開運山の名は、古来よりこの地が修験道や山岳信仰の場とされてきたことに由来し、山頂で手を合わせる登山者の姿も見られた。3月でも穏やかな陽気の日なら、ここでのんびり昼食をとるのも良い。風のないタイミングを狙えば、富士山と共に心洗われるひとときを過ごせる。

山梨百名山の標柱とともに記念撮影。山頂もすっかり雪に覆われていた

●雪道の下山は安全第一で

開運山山頂からの絶景。空気の澄む冬ならではの見晴らしだ

 開運山で絶景を堪能した後は、来た道を戻る形で下山を開始。登りと同様、道に迷う心配はほとんどなく、一本道のなだらかなコースが続く。

 雪道の下りは滑りやすいため、軽アイゼンの歩を慎重に進めたい。膝に負担をかけないように、ストックがあるとさらに安心だ。この日は気温も高くなり、雪が少し緩んできた印象だったが、踏み跡は明瞭で不安はなかった。

 山頂を出発してから1時間半ほどで登山口に帰着。全体を通して、3時間半ほどで登れる、雪山入門として理想的なルートである。

 展望も素晴らしく、道迷いの心配も少ないので、雪山デビューにもおすすめしたい一座だ。

●登山口へのアクセス

 中央自動車道・河口湖ICから約30分。登山口付近には県営無料駐車場があり、20台ほど駐車可能。冬期でも除雪されていることが多いが、一部の路面は凍結しているため、冬用タイヤの装着はマストだ。

 公共交通機関でアクセスする場合は、JR中央線富士山駅または河口湖駅から富士急バスを利用しよう。ただし、時期によっては土日祝日限定の運行となるので、事前に時刻表を確認することが重要である。 

 

三ツ峠登山口から三ツ峠(開運山)往復コース所要時間
三ツ峠登山口(0:00)→ 三ツ峠山荘 (1:20)→ 木無山 (1:35)→ 三ツ峠山荘(1:50)→ 三ツ峠(開運山)(2:10) → 三ツ峠登山口(3:30)
歩行距離:約7.3km
累積標高差:登り 611m、下り 611m
合計所要時間:3時間30分

●【MAP】三ツ峠(開運山)山頂

●【MAP】三ツ峠登山口

●【MAP】三ツ峠山荘