■アジングの釣り方(ジグヘッドの基本手順)

 筆者がオススメするアジングの基本的なアプローチは、「投げる→カウント→ただ巻き→止める」である。これで反応がなければ「レンジ→重さ→速度→カラー→立ち位置」の順で修正していく。

 ルアーの操作は決して難しくない。大事なのは「ルアーを通すレンジを定めて、同じ動きを繰り返す」こと。手順最後「止める」の瞬間にヒットすることが多い。アタリは「コツ」「フッ」「スッ」といった違和感レベル。迷ったら軽く合わせてみよう。

 狙うレンジは数字を数えて決める。1〜5でただ巻きスタート、1〜6でただ巻きスタート……と刻んでいき、反応のあったカウント層を見つけたらそこを中心に探る。

■場所と時間帯の重要性

 アジは回遊魚であるため「場所」と「タイミング」が重要である。漁港や消波ブロック周辺では、明暗部、潮の当たり具合、障害物といった変化のある場所がポイントになってくる。

 釣れるポイントは主に3つ。1つは常夜灯によってできた明暗部。明暗の境目にルアーを通すと反応が得られる。

 2つ目は係留ロープ周り。ロープの影や障害物周りはアジのエサとなるプランクトンやベイト類が溜まりやすい。ただしロープにルアーを引っ掛けないように。

 3つ目は港内の角や出入り口付近といった潮が動きやすい場所。日中は特に有効。潮が動く場所は回遊するアジの通り道になる。

漁港の“角”は潮が動きやすい。まずはここから探る

 テトラポッドなどの消波ブロック帯もポイントになるが、これらに乗っての釣りは禁止。消波ブロック帯を狙う場合は、足場の安定した港や堤防から届く範囲でアプローチするように。

堤防は“先端”ほど水深があり、潮流もある。回遊待ちの定番ポイント         
消波ブロック周辺は“切れ目”と“ポケット”が狙い所。アジ以外に根魚も混ざる

 釣れる3つのポイント(常夜灯の明暗部、係留ロープ周り、港の角)は、時間帯によって狙うべき優先順位が変わる。実際には朝と夜の狭間となるマズメ時や満潮干潮の潮位も関係してくるが、ここではシンプルに夜と昼に区切ってポイントを紹介する。

● 夜のメインポイント

 夜は、漁港内にある常夜灯の明暗の境目が主なポイントとなる。境目となる暗から明へ、明から暗へ、一定のレンジに的を絞ってゆっくり巻いて止めるを繰り返す。立ち位置や投げる角度を少しずつ変えながらアプローチするのがコツだ。

● 昼のメインポイント

 日中は港内の角や出入口付近など潮が動く場所がメインとなる。レンジを刻んで反応を探るのがコツ。反応がなければジグヘッドを少し重くしてルアーの沈みを安定させる。0.8gの次は1.0〜1.2gへ。

■釣れない時は……

 釣れないときは、以下の順番で調整してもらいたい。レンジ→重さ→巻き速度→ルアー→立ち位置

 1.レンジを変える(カウント数を変える)。2.重さ(ジグヘッド)を変える。0.8gで流されるなら1.0g、底が分からないなら1.2g。沈みすぎるなら0.6gへ。3.巻き速度。ゆっくり巻いて止める回数を増やす。4.ルアー。反応が薄い時は匂い付きワームが効くことがある。5.立ち位置を変える。明暗のライン、角、係留ロープ周りへ移る。数mの移動で反応が大きく変わることも。1〜5を試してもダメならあきらめる(粘りすぎないこと)。

 全部やって反応がないなら、回遊がないと見切る。場所を変えるか、時間を変えるのも手だ。朝マズメや夜の明暗部狙いの釣りに照準を合わせるのも立派な戦略である。

■まずは港内で釣れるパターンを体感してみよう

 アジング初の1匹を釣るためには漁港がオススメ。明暗・係留ロープ・潮が動く角を狙い、0.8gを基準にレンジをカウントで合わせれば反応が得られるだろう。まずは漁港で“釣れるパターン”を実感することが大事だ。

 ここで紹介したレンジを基本とするアプローチは、根魚(カサゴ)や、泳がせ釣りにもつながるため、さらなる海釣りの魅力を知るきっかけにもなるはず。入口は小さく、広がりは大きい。まずは最初の1匹を手にしてもらいたい。

 

【漁港での注意事項】
「ゴミの持ち帰り」「立入禁止区域の侵入」「駐車禁止スペースでの停車」といった最低限のマナーを必ず守ること。さらに「釣り禁止」「夜間のみ立ち入り禁止」といった港ごとのルール設定があるため、釣りが可能な港なのかどうかの事前確認をしてから釣行してもらいたい。