■宮ヶ瀬湖畔からダム上の天端へ

 送電線下のビューポイントを後にして、宮ヶ瀬ダムの方向に針路をとる。湖畔に近づくと、階段はあるが勾配が急になる。転倒しないよう歩みをゆっくり確実にしよう。

 湖岸まで30m前後の地点まで下ってくると、アスファルトで舗装された湖岸沿いの道となる。北東方向200m位にダム関連のコンクリート建造物が視界に入り、さらに歩みを進めると、天端(てんば)と呼ばれるダム上のエリアに着く。

 この天端一帯は、日本有数の規模を誇る宮ヶ瀬ダムの高さや迫力を体感できる展望エリアだ。展望塔などもある広々とした天端からは、ダムの下のほうまで見下ろせる。その落差は156m。凄味を感じずにはいられない。訪れた時には陽光は山に遮られ、ダム下の谷は影で広く覆われていた。

 さて、天端からつながる町道・真名倉日比良野(まなくらひびらの)線を歩く。あいかわ公園を左右に見ながら下っていくと、ダム公園入口の門だ。門の脇を抜け、門からまっすぐに延びる道を行く。やがて左手に服部牧場が現れ、馬や羊が放牧されている牧歌的な景色に出合う。

 服部牧場を過ぎたあたりからは分岐と車通りに気を付けて「厚木」方面に歩く。「愛川大橋」のバス停が見えてくる。今回の山行のエンディングだ。

■仏果山登山の魅力

仏果山展望塔からの眺望。関東平野の広がりと、地平線に見えるのは東京の高層ビル群。 東京スカイツリーも見える

 ルートの最高峰である仏果山は、低山とはいえヤセ尾根や岩稜帯を歩くことから、スリルを感じることができる。風の強い日には帽子や手に持ったものが飛ばされないよう注意が必要だ。また、バス利用で訪れる場合は、事前に帰りの便を確認するようにしよう。

 眺望を楽しめるのも魅力だ。関東平野を視野に収めることもできるし、西側に連なる丹沢主脈を目にすれば、次なる登山意欲が刺激されるかもしれない。

 澄んだ群青色の空を楽しめて、ヤマビルも落ち着く冬のうちがおすすめ。枯葉を踏みながら歩くのも気持ちいいので、次の山行計画にしてみてはいかがだろう。

 

【土山峠 ー 仏果山 ー 高取山 ー 宮ヶ瀬湖 ー バス停「愛川大橋」】所要時間
小田急線・本厚木駅(約40分)→ バス停「土山峠」→(約60分)→ 革籠石山 →(約50分)→ 仏果山 →(約40分)→ 高取山 →(約30分) →(送電線下の)宮ヶ瀬湖ビューポイント(約30分)→ ダム堰堤(約30分)→ ダム公園入口(約30分)→ バス停「愛川大橋」
合計所要時間:約5時間10分(休憩時間含まず)

【MAP】仏果山

(出典:国土地理院ウェブサイト「地理院地図」※同地図に行程ポイントを加筆)