10月18日・19日の2日間、新潟県・舞子スノーリゾートで開催された「YUKIGOI OUTDOOR MARKET」。国内最大級のアウトドアマーケットイベントとして6年目を迎えたこのイベントで、今年も人気のジブバトル「SNOWSLAM」が開催されました。ジブとは、スノーボードで「レール」や「ボックス」といったアイテムを使って技を競う種目のこと。

 2026年にはイタリアで冬季オリンピックが開催されることもあり、スノーボード界の熱気は高まるばかり。雪が待ちきれないライダーたちが人工芝の特設会場に集結しました。難コンディションでもプロライダーたちは圧巻の滑りを披露。観客のすぐ目の前で繰り広げられた、熱きバトルをレポートします。

■雪なしの難コンディションをプロが滑りこなす白熱の2日間

アプローチから着地まで人工芝という難しいコンディション

 SNOWSLAMは10月18日の予選「AMA SESSION」、19日の決勝「PRO SESSION」という2日間構成。特設会場に設置されたレールアイテムは、アプローチも着地も人工芝が敷かれています。雪上とは全く異なるこのコンディションは、難易度が格段に上がります。スピードコントロールも着地の感覚も雪とは違うため、ライダーたちにとっては挑戦的な舞台です。

 それでもさすがはプロのライダー。次々と難易度の高いトリックを決めていきます。昔からシーンを牽引してきた壁田竜一のような長年活躍する選手が、今も現役で若手と渡り合う姿は圧巻です。一方で、勢いのある若手ライダーたちも負けじと攻めの滑りを見せます。

観客のすぐ目の前でトリックが繰り出される迫力

 このイベントの最大の魅力は、観客との距離の近さです。通常はスキー場の山の中で行われるスノーボードのジブですが、ここでは手を伸ばせば届きそうな距離でプロのライディングを観戦できます。トリックが決まった瞬間の歓声が選手にダイレクトに届き、その一体感がこのイベントならではの醍醐味です。

男子優勝の三國選手のトリックに会場が沸く

 この熱戦を制したのは、男子が三國琳大選手(NOVEMBER)、女子が福澤璃沙子選手(Souvenir)でした。難しいコンディションのなか、ジャッジも唸るトリックを決めた2人の技術は見事でした。

■「今年もたくさん雪が降りますように」願いを込めたアウトドアマーケット

今回で6回目の開催となるYUKIGOI OUTDOOR MARKET

 YUKIGOI OUTDOOR MARKETは、ジブバトルだけではありません。キッチンカーが並ぶフードエリアでは、地元の美味しい食事やお酒を楽しむことができます。ヨガやワークショップ、ライブペイントなど、アクティビティも充実しています。

 夜にはDJパーティーも開催され、キャンプ泊の参加者は夜遅くまで盛り上がります。日帰りでもキャンプでも、それぞれのスタイルで楽しめるのがこのイベントの魅力です。

ウィンターグッズの買い物やワークショップなど楽しみ方は無限大
プロスノーボーダーも多数来場し、会場を盛り上げていた

 スキー、スノーボード、アウトドアメーカーが集まるブランドモールでは、来シーズンに向けたギアの買い物が楽しめます。スキー場の早割リフト券も販売され、シーズンへの期待が高まります。

 そして何より、このイベントに集まった人たちみんなが「今年の冬もたくさん良い雪が降りますように!」と願う心。この想いが、冬を愛する人たちを一つにします。