■伝統的な曲木文化をその目で! その手で! 飛騨産業の工場ツアーとオリジナルのスツール作りを体験
全国の界では、その地域の文化を体験できる「ご当地楽」も楽しみのひとつ。界 奥飛騨では、伝統的な曲木文化を体験できる「飛騨の匠体験」というものが用意されている。
温められた木材に少しずつ力を加えていくことで、徐々に木は曲がっていき、自分だけのバッグハンドルが出来上がる。後は両端に風呂敷を通すことで、バッグは完成。自分だけのオリジナル作品には自然と愛着が湧いてくることだろう。
●12月1日からスタート! 匠の技を引き継ぐ飛騨産業での工場ツアーとスツール作り体験で飛騨の木工をさらに奥深く知る
界 奥飛騨では、この地に根付いた木工文化をさらに体感できる「匠の心と技にふれる、ひとつだけの家具づくり」という特別なプランが12月1日から始まる。
このプランでは、老舗家具メーカー「飛騨産業」の工場を見学できるプライベートツアーと職人と一緒にオリジナルのスツール作りが体験できるという、なかなか体験できない貴重なもの。
創業100年を超える老舗家具メーカーの飛騨産業は「匠の心と技をもって飛騨を木工の聖地とする」という志のもと「人を想う」「時を継ぐ」「技を磨く」「森と歩む」の4つの価値観に基づく事業を展開し、木工家具ブランド「HIDA」は高い評価を得ている。
工場見学のツアーでは、家具が完成するまでの工程を実際に職人が作業している様子を見ながら回ることができる。やはり、最大の見どころは“曲木”のパート。厚く、硬い木材が、みるみる曲がっていく様は驚きのひと言。この地で紡いできた伝統と技術を間近で見ることができる贅沢な体験となることだろう。
熟練の技を見学したら、今度は自らの手で実践する番だ! 高山市内、観光スポットとして人気の古い街並みの中にある「遊朴館 HIDA GALLERY」にてスツール作り体験は行われる。
椅子を作るといっても、イチから木材を削り出したりするわけではない。スツールに使われる6つの部品を、3種類の木材から選んで組み立てていくだけ。もちろん、職人の方と一緒に組み立てていくので、木工作業に不慣れな方でも安心。木材の種類によって異なる木目や色合いなど、その組み合わせは700通り以上。
また、このスツール作りで使用される木材は家具製作で生じた端材が再加工されたもの。「一本の木を無駄なく使う」という飛騨の匠が受け継いできた森への敬意といったものも体感することができる。
そして、このプランの参加者限定で、曲木体験でのバッグハンドル作りに「紙やすり」と「蜜蝋ワックス」が追加される。職人たちの技を思い出しながら、木を曲げ、そして仕上げていくことで、匠が木に込めた思いというものをさらに感じ取ることができるだろう。