■その他の快適化の工夫、便利なアイテム

狭い空間を最大限に活用するには、荷物置き場をつくることも重要だ。
ダッシュボードやインパネ部のトレイは意外と収納力があるため、クーラーボックス、ギアボックス、飲料水ボトル、着替えなど、眠るときに使用しない荷物の置き場所として活用している。
また予算と手間はかかるが、天井収納があると便利である。アシストグリップを利用した吊り天井のような空中棚を設け、普段から窓の目隠し用アイテムや網戸、シュラフ、クッション、ランタンなどを収納。室内高を誇るハイトワゴンの強みである。

また、キャンプ用ロープを車内の上部に張りめぐらせておけば、洗ったタオルなどもすぐ干せるほか、シェラカップ、クッカー、ランタンなど、いろいろな物を吊るしておくことができる。デッドスペースを活用して車内空間を最大限広く使うのに有効だ。
■まだ改善の余地はある!?
10年にわたる試行錯誤の末に辿り着いたワンルームレイアウトだが、突き詰めたいことは他にもある。車中泊のセッティングとして、窓を目隠しで塞いだり、シュラフを広げ、枕をセットするなどの細々した工程をいかに減らして楽にするかが目下の課題だ。
車中泊をするだけなら大きめの普通車やキャンピングカーのほうが圧倒的に楽なのであろうが、あえて軽自動車でチャレンジするのは、費用を抑えるのと同時に、頭を使って工夫を重ねる必要があり、これが面白いからである。
ダイハツのウェイクは現在生産を終了しているが、室内高のあるハイトワゴンや、助手席の背面がテーブルになる仕様の軽自動車は他にもある。興味のある方は、今回の記事を参考に車中泊の快適化に取り組んでみてはいかがだろうか。