mont-bell(以下、モンベル)で取り扱われている、アウトドア・ファニチャーブランド、Helinox社(以下、ヘリノックス)の「チェアワン」は、これまでのアウトドアチェアの常識を覆すような斬新なフレーム構造を採用し、革新的存在である。

 圧倒的な軽さと快適な座り心地を両立させたこのチェアは、使い勝手の良さからキャンパーの間で大人気となり、いまではさまざまなアウトドアシーンで目にする定番ギアとなった。

 本記事では、主にキャンプ場でチェアワンを使用して感じたリアルなメリット・デメリットを正直にレビューする。キャンプはもちろん、フェスやBBQなどアウトドアでのくつろぎを左右する、椅子選びの参考にしてほしい。

■軽い・小さい・組み立て簡単の3拍子が揃っている

チェアワンの収納時。ガスボンベと比較してもコンパクトさが分かる

 チェアワンの魅力は、軽量かつコンパクトで、組み立ても非常に簡単な点である。重さはわずか965g(スタッフバッグ込み)と、1Lの牛乳パックとほぼ同じ、収納サイズは幅35.5×奥行き11×高さ11cmと片手で持てるほど小さくて軽い。バックパックに納めることももちろん可能だ。

 この軽量かつコンパクトさは、ヘリノックス独自のオリジナル合金製ポールを採用しているからこそ実現できたのである。

 さらに注目すべきは、その組み立ての手軽さだ。ショックコード入りのポールをジョイント部分にはめ込んでフレームを組み、座面を差し込むだけで、慣れればわずか1分もかからず完成する。筆者はキャンプ場に到着すると、まずチェアワンをさっと組み立てて一息つくのがルーティンとなっている。それほどまでに、このチェアは手軽で使いやすいギアなのである。

■枕としても使用できる!?

収納したチェアワンを枕として活用。ほどよい高さと硬さで快適に眠れる

 筆者はチェアワンを椅子としてはもちろん、収納時の円筒状のやや高さのある形と、ポールを包んだシート部分の柔らかさを活かして、枕としても活用している。キャンプなどで枕代わりに使用すると、エアータイプの枕にはない安定感と高さがマッチして、思いのほか快適に眠れる。

 それまで使用していたキャンプ用枕は空気を入れるタイプが多く、使用中に空気が抜けて寝心地が変わってしまうことがあり気になっていた。その点、チェアワンは中身がしっかりしているため形が崩れにくく、安心感がある。椅子として座らない夜の時間は、きちんと収納して快眠枕として使う。筆者にとっては、まさに一石二鳥、二刀流のギアなのだ。

 ただし、収納が雑だとポール部分が頭に当たり、かえって寝づらいため注意が必要である。