■ついつい痔の治癒祈願に時間を……
楠宮稲荷社の赤えい伝説をギュッとまとめると、次のとおり。
6世紀頃の初秋、赤えいの大群が、暴風雨で長田神社の境内に入ってきて、近在の人が捕獲しようと後を追ったところ、楠の付近で見失った。それ以来、長田の人たちは「あの赤えいは神の使いだった」と考え、楠を御神木として崇拝するようになった。
そして、赤えいを食べるのを断つことで願掛けをするようになっていく。するとなんと腫物、特に「痔」に効き目がある、という評判が広がっていった――。
こっ、これは私も祈るしかない! というのも、何を隠そう私も筋金入りの痔持ちである。キーボードで「じぬし」と打つと、「地主」より先に「痔主」と変換されるほど悩んできた。
ああ、私のバカ! もっと早く、ドーナツ座布団ではなく、楠宮稲荷社に助けを求めればよかったのだ。時間をかけ、じっくりと拝む。
ついつい痔の治癒祈願に時間を取ってしまった。さあ、おみくじである。
3番、吉でした。いや、運勢よりも色にびっくりした。カラフル! もしかして、さっそく神様が痔の完全治癒を予告し、祝してくれたのだろうか。きっと違う。
長田神社のおみくじは、白・赤・黄の三色あるのだそう。大吉は赤かな? 次は赤を引いてみたい!
内容は、とても嬉しい。大吉レベルの「よい」の連発!
何事も努力が必要。日々真面目が尊い。神様、承知いたしました。コツコツですね、コツコツ。
眼鏡碑。昭和34年、兵庫県眼鏡専門小売店協同組合様の奉納で、彫刻家の新谷英夫氏の作品を設置・施工したものさて、帰り際境内で、とっても愛嬌のある像と目が合った。よく見ると「眼鏡碑」と書いてある。
ええっ、メガネ! 40年以上愛用してますッ。メガネ無しではまっすぐ歩けないほどの近眼&老眼の私は、思わずこの像にも手を合わせる。
いやもう、商売繁盛、しかも言霊の神様、長田神社。さらに痔とかメガネとか。私にドンピシャな神社じゃないか。
ありがとう、長田神社。今度はゆっくり時間をとってお詣りしに来ます。そのときは、商店街で和菓子もたくさん買うぞー!
長田神社〈公式〉 https://nagatajinja.jp/