■アウトドアで使うほとんどの刃物はNG

しかし、警察官の方によると実際のルールはかなりシビアでした。
まず、当日使う予定のない刃物を車に積んでおくこと自体がNGだそうです。前日使ったものもダメだし、翌日使うから積んでおくのもダメ。先週使った、今週末に使うからなんてもってのほか。たとえ、仕事道具だったとしても正当な所持理由にはなりません。仕事の日以外に、庭師が剪定バサミを、理容師がカミソリを車に載せていてもアウトだと言われました。
収納場所は、当日キャンプなどで使った場合でも、ポケットやグローブボックスのように、すぐ使える位置に置くのはもちろんいけません。使わない日は、収納ケースに入れていようと、トランクの奥深くにしまっていようとアウト。「他の人が開けられない金庫のようなものに入れてあればOK」とのことですが、そんな持ち運び方をしている人はいないですよね。

また、刃体の長さが6cm以上の刃物は携行してはいけないとよく耳にしますが、刃の幅や厚みによっては刃体が6cm以下だとしても引っ掛かります。また、6cmを超えると「銃刀法違反」にあたりますが、6cm以下のものの場合でも「軽犯罪法違反」となり得ます。
私の場合、ブッシュクラフト用のナイフ、調理用の折り畳み包丁、ペティナイフ、ノコギリ、薪割り用の小さなナタ、マッシュルームナイフをまとめた刃物入れを積んでいたのですが、全て没収となりました。
つまり、アウトドアで使うほとんどの刃物がアウト、と考えた方がよいです。