■冬の北アルプスを大パノラマで満喫「新穂高ロープウェイ」
「界 奥飛騨」から車で30分ほど。北アルプス登山、岐阜県側の玄関口となるのが「新穂高ロープウェイ」。冬の北アルプスといえば、その危険度、難易度から登山エキスパートのみが訪れることが許されるというイメージだが、ロープウェイを利用した散策なら誰しもがアルピニズムの世界にふれることができる。
ベースとなる新穂高温泉駅はすでに標高1,117m。そこから2つのロープウェイを乗り継ぎ、山頂駅となる西穂高口駅へ。特に山頂駅へと向かう第2ロープウェイは国内唯一の2階建てロープウェイ。これに乗るだけでも十分にその価値はある。標高を上げるにつれ、眼前に北アルプスが迫ってくるように車内からは絶景は広がる。
山頂駅はすでに標高2,156m。屋上は展望台となっており、そこからは360度の大パノラマが広がる。笠ヶ岳方面を正面にとらえ、見渡していくと焼岳、乗鞍岳方面。そして、西穂高岳方面からさらに奥には槍ヶ岳まで望むことができる。急峻な岩肌は雪に覆われ、険しい山容も圧巻の美しさ。見渡す限り広がる絶景は、さすが「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」二つ星に選ばれた展望台といったところ。
展望台からの景色を堪能したら、隣接する散策エリアの「頂の森」へ。北アルプスの自然を五感で感じられる雪に覆われた森の中を歩いていくと、途中には「槍の回廊」や「西穂の踊り場」といった絶好のフォトスポットもある。展望台からの景色とはまた違い、本格的な北アルプス登山に足を踏み入れかのような興奮を覚える。
西穂高口駅、第2ロープウェイの乗り継ぎとなるしらかば平駅ともにカフェスペースも充実。景色を眺めながら散策の休憩には利用したい。ちなみに「新穂高ロープウェイ」は開発当初、北アルプスをまたぎ、上高地へと結ぶという構想であったというから驚きだ。
■「界 奥飛騨」からもすぐ近く「平湯温泉スキー場」
「界 奥飛騨」のすぐ近くにある「平湯温泉スキー場」。大規模なスノーリゾートというわけではないが、ベースで約1,300m。リフト頂上は約1,800mという標高の高さがもたらす雪質の良さが人気の秘訣。
なかでも上級者向けの「ジャイアントコース」は全長1.5kmにおよぶ非圧雪コースで、降雪後はパウダーを満喫できる。もちろん、上級者でなくてもリフト頂上から続く「湯の平コース」は、その標高の高さから景観は抜群。ゆっくりとクルージングするように、その雪質を味わいながら滑りたい。
スキー場に併設する「お食事処 あんき屋」ではゲレ食の定番メニューのほか「飛騨牛ホウバ味噌定食」といった豪華メニューもあり、リフト券は当日に限り、近隣の「ひらゆの森」にて入浴券としても利用できるなど、満足度もお得感も満載のスキー場だ。
■飛騨高山の歴史、文化を感じる高山市内の古い街並みと世界遺産 白川郷を散策
アクティブに大自然を満喫するのもいいが、飛騨高山は街並みの散策もおもしろい。高山市内は城下町の雰囲気を今も残し、商人町として栄えた上町、下町の三筋の街並みを歩くとタイムスリップしたかのような不思議な感覚。現在は保存地区としてその風情が守られている。
通りには造り酒屋や伝統工芸品など伝統文化を感じられる店舗が並び、古い建物をリノベーションしたカフェや飲食店、土産店などの賑わいは往時を彷彿させる。いろいろなお店をのぞきつつ、食べ歩きをしながらゆっくりと街歩きを楽しみ、高山の歴史や文化にふれてみるのもいいだろう。
高山から少し足を延ばし、この地方を代表する白川郷へも訪れたい。日本の原風景が残る世界遺産の集落には、海外からも多くの観光客が訪れる。木の梁を山のように組み合わせて建てられた独自の建築様式で、茅葺の屋根がまるで掌を合わせているかのようなので「合掌造り」と呼ばれるようになったともいう。雪深い白川郷の自然に適したその設計はやはり雪景色が良く似合う。
いくつかの民家は有料で一般公開もされているので、昔から続く自然と融合した生活様式をのぞいてみるのもいいだろう。また、展望台まで上がってみると、合掌造りの集落を一望できる。山間部の小さな集落、日本の原風景ともいえる景色に、どことなく懐かしさを感じさせる。
来る者を拒むかのような厳しい自然の冬の北アルプスは、それでもその美しさに魅入られてしまう。悠久の大自然は絶景や温泉をもたらし、その地で生まれた伝統や文化も自然の中で紡いできたもの。
「界 奥飛騨」では、これら全てがが調和した雰囲気のなか、北アルプスでの特別な時間を過ごすことができる。温泉に癒され、文化に触れることで、その地を知る。冬を、雪を楽しむ奥飛騨へと旅してみてはいかがだろうか。
[PR]