■静かな森歩きで山頂を目指す
山頂までは樹林帯歩きがメインだ。紅葉が終わり、冬枯れした森は日差しがよく届くため、太陽の温もりを感じることができる場所が多い。晩秋から初冬になると朝晩はしっかりと冷え込むが、日中は汗ばむ陽気になることもあるので、ウェアの脱ぎ着で調整したい。
大山は観光名所としても知られていることから多くの観光客が訪れる。しかし、ヤビツ峠からのルートはハイカーの世界。距離が短いとはいえ、油断は禁物だ。登山道は整備されている箇所もあるが、トレッキングシューズでの行動が望ましい。危険を感じるような箇所はないものの、急な区間も多く、大きめの岩を乗り越えるような場所もある。
途中、ベンチが設置されているところもあるので、休憩をとりながら山頂を目指したい。
丹沢は鹿が多く生息しており、筆者が訪れた時も鹿に出会うことができた。人に慣れているのか、すぐには逃げず、シャッターチャンスをもらうことができたが、野生動物は不用意に近づくのは危険。遠くから見守る程度にしたい。
山頂までは登りが続くが、途中、開けたところからは丹沢の山々の向こうに富士山を望む絶景に出会うことができる。大山の山頂からは富士山は見られないため、道中の富士山の景色を楽しみながら歩こう。
やがて阿夫利神社方面からの登山道と合流する。合流後は山頂まで最後の登りが待っている。10分ほどで山頂だが、急なので所要時間よりも長く感じた。