■外気温マイナス5℃の車中泊では?

車中泊も快適! 寝袋が厚みをもっているため、シート形状もそれほど気にならない

 テント泊では優れた性能を発揮したが、車中泊ではどうだろうか? という思いで挑んだ、ある2月の峠旅行での車中泊。このときの外気温は-5℃。

 入眠して2時間ほど経った頃だっただろうか。気が付くと暖まりすぎて、暑さを感じるほどほかほかに。外気温は先のテント泊のときと大差があったわけではないが、締め切った車内では寝袋の保温性がより発揮されたようだ。内部の温度調節をするため、腕の両サイドのジッパーを開けて、冷気を取り込んでみる。すぐにちょうどいい温度感になり、その後は朝まで快適に眠れた。

 また、寝袋の厚みのおかげで、車のシートの形状をダイレクトに受けずにすむ点もいい。シートの段差がそれほど気にならなかったのも快眠できた理由のひとつと言えるだろう。

■収納時のサイズや洗濯について

収納した寝袋と2Lのペットボトルとの比較

 性能がすばらしい一方で、人によってはデメリットに感じるかもしれない点もある。まずは収納時のサイズ。付属のベルトで圧縮しても高さ約45cm×幅約34cmになり、重量も約2.9kg。車以外での持ち運びは厳しい。

 また、汚れたら丸洗いできる仕様だが、一般的な家庭で使うサイズの洗濯機では洗うのが難しく、クリーニング店やコインランドリー等の容量の大きな洗濯機で洗う必要がある。

 これらの点から、持ち運びやメンテナンス面での手間を受け入れられるかが購入時のポイントとなるだろう。

■結論! ベアーズロック「−34℃対応寝袋」はおすすめできるか?         

ベアーズロックの「−34℃対応寝袋」は冬のアウトドアで頼れるパートナーだ

 筆者は3年にわたり使い続けているが、生地の破れやジッパーの不具合もなく、購入時の状態が保たれているのが頼もしい。

 車での移動が主で、冬のアウトドアシーンに余裕をもった快適さを求めるのであれば、「−34℃対応寝袋」を自信をもっておすすめする。

マミー型センタージッパー寝袋-34℃ FX-453G
価格/15,450円(税込)
カラー/シルキーブラウン、スモーキーネイビー、オールブラック
サイズ/展開時:約210cm×約83cm 収納時:約45cm×約34cm
重量/約2.9kg

商品サイト/マミー型センタージッパー寝袋-34℃ FX-453G | 寝袋 | 【公式】Bears Rockオンラインストア

※この記事の情報は2024年11月現在のものです。価格や在庫状況が変更されている場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。