暑い夏とは違い、気温も落ち着いてくる秋は車中泊に適した季節だ。しかし、いくら車中泊に適しているとはいえ、朝晩の冷え込みや急な気候の変化が多いのもまた秋である。ひとたび寒気が訪れると、気温は1日のなかでもたちまちに下がり、車内の温度管理は難しくなる。
そこで今回は、想像以上に気温が高くなったり、または急に冷え込んできたときのために役立つアイテムと、車の中でも快適に過ごせるためのひと工夫を紹介する。ぜひ参考にしてほしい。
■熱がこもるときには、車用ドアストッパーを活用!
人数や車内の過ごし方にもよるが、エンジンルームが座席下に配置されているようなバンタイプの車では、長距離運転の後は熱が荷室にこもりやすい。気温差が大きい日は結露にもつながるので、車泊の場所に停車したら、まずは室内の空気を一度リフレッシュしたいだろう。
キャンピングカーともなれば換気扇がついているモデルも多いだろうが、筆者の愛車のように一般的な乗用車には、車用ドアストッパーをうまく使うとよい。エアコンが使いづらい状況でも、自然な空気の循環がえられる。
車用ドアストッパーは、夏以外の季節でも役立つアイテムの1つで、リアゲートやドアの半開き状態を保ったままでロックがかかるすぐれもの。簡易的なストッパーではなく、外から開けられない仕様のものであれば安心だ。
夏場は虫除けとして、暖かく穏やかな秋冬の日には目隠しの代わりにもなる、防虫ネットとの併用がおすすめだ。車内の温度が落ち着いてきたら、車内からドアストッパーを外せばよい。
■朝晩の急激な冷えには、大判のシュラフが大活躍
日中どんなに天気がよくても陽が落ちたり、停車場所が日陰だったりすると、途端に車内の気温が下がってくることがある。かといって寒くなることを想定して寝具を多めに積んでいくと、狭い車内では邪魔になってしまう。
そんなときは、軽くてコンパクトに収納できるシュラフがおすすめだ。
筆者の場合、ファスナーで連結できるタイプの大人二人用のシュラフを積み込んでいる。一枚となることで荷室の下部からの冷気をよりブロックしてくれると感じている。
普段は掛け布団の代わりにしたり、下に敷いたままにしたりしているが、冷え込みが厳しいときには電気毛布も併用して、朝までぐっすり眠っている。相手の寝返りなどが気になるときは、分離しても使用できるのでとても便利である。
また温度差で結露が発生しても、撥水加工が施されていれば濡れる心配もない。