話題の「ねぶくろん」と同じメーカーの人気アイテム“マイナス34℃対応の寝袋”をご存じだろうか? アウトドアギアメーカーBears Rock(以下、ベアーズロック)の「マミー型センタージッパー寝袋−34℃(以下、−34℃対応寝袋)」である。圧倒的な保温性はもちろん、使い勝手のよさを追求したユニークな設計も特徴的だ。
今回は、実際に使用して3年になる筆者が、外気温0℃を下回った真冬のキャンプ泊や車中泊での使用レビューを中心にお届けする。
■まずはベアーズロック「−34℃対応寝袋」のスペックとユニークな便利機能を紹介!
「−34℃対応寝袋」は、冷たい空気を遮断し、暖かさを逃がさない「ダブルキルト構造」や、中綿には空気をたっぷり含み、立体的に暖かさを保持する「3D中空化学繊維」を採用。厚みをもたせて高い保温性を生み出す工夫が詰まっている。
中に入ると暖かさが感じられ、吸水性もある素材が用いられているため、汗をかいても蒸れにくいと感じる。また表面の生地には、摩擦や裂けにも強いベアーズロックシリーズ最高峰の素材を使用。柔らかさと耐久性の両立がはかられている。
両サイドのジッパーからは腕を出せるので、寝袋を“着たまま”でもスマホの操作やランタンのオンオフなどができて便利。足先のジッパーを開ければ、そのまま靴を履いて移動したり、チェアに座ってのんびりしたりすることも可能。その姿はまるで「着ぐるみ」のようで楽しくなるユニークな機能だ。もちろん寝ている間に暑さを感じたときには、それぞれのジッパーを開けて内部の温度を細かく調節することもできる。
■「マイナス7℃のテント泊」で試した暖かさと快適さは?
実際に体験した真冬のキャンプ泊でのことだ。外気温は-7℃で、テントは薄手。テント内の冷気を感じつつ寝袋に入ると、最初こそ内部は冷えていたが、すぐに暖かくなり始め、30分も経てばぽかぽかに。そのまま朝まで寒さで目を覚ますことなく快適に眠ることができた。
寝袋自体に厚みがあり、まるでふわふわでぬくぬくの「布団」に入って寝ているような感覚が、より快眠を誘う。内側の生地がサラサラな点もよい。中での寝やすさや心地よさを高めてくれるようだ。
また、使用のたびに使い勝手のよさを感じるのが、センタージッパーの存在だ。サイドジッパータイプと違い、体をねじることなくジッパーを開閉できるのは、実際のところとても楽である。