目の前に広がるまっさらな新雪の斜面。早く滑りたくてうずうずする気持ちは何回滑っても失われない。パウダースノーでしか得られない、ふわふわと浮くようなあの心地よい体験を、この冬はもっともっとしたい! そんなスキーヤーのために編集部がベストパウダースポットをピックアップ。
■パウダー天国「日本」の特徴と、その魅力
●1. 極上の浮遊感が得られる
新雪の上はクッションに乗ったようにふわふわと浮いて滑れる。その独特な感覚にハマる人が続出するのだ。慣れれば浮くだけでなく、沈みこませて滑るなど自在に雪のなかで板を操れるようになる。
●2. 時間とエリアが限定されるがゆえの
パウダーは雪が降らないとお目にかかれない代物だ。それも大量に。なので時間やエリア、気温などさまざまな条件が揃う必要がある。さらに、一度滑ってしまえば踏み固められてしまうので、本数も限定される。
●3. 日本はパウダー天国
日本の北西部は大陸で冷えた空気が日本海の水蒸気をたっぷり含んで列島に押し寄せる。そのため頻繁に降雪があり、世界でも類を見ない大雪大国。自然の恵みを生かさないなんてモッタイナイノダ。
●4. THE DAYに巡りあったら…
頻繁に雪は降るがそのなかでも気温、降雪量、天候が好条件で揃う「本当にいい日」がある。それが俗に「THE DAY」と呼ばれるもの。最高の雪質に出会えたら、きっとあなたもパウダースノーの虜になる。
■北海道:ニセコ東急グラン・ヒラフ -海外から多くの人がやってくる日本を代表するパウダー天国-
ここがオススメ!
●急斜面が多く、地形が面白い!
●積雪豊富で非圧雪コースが大充実
●ツリーランにトライしやすい環境
●斜面、雪質、積雪量がインバウンドを引き寄せる
国際的なスノーリゾートのブランド"NISEKO"の中核となるスキー場がニセコ東急 グラン・ヒラフだ。
縦に長いゲレンデは、ニセコエリア随一の22本のコース数を誇り、多様な斜度や地形の起伏が揃っている。“蝦夷富士”とも呼ばれる美しい羊蹄山を一望できる眺望も魅力的である。
そして、なによりニセコ東急グラン・ヒラフには、ドライなパウダースノーが豊富に積もる。
ここで紹介するダイナミックにパウダーランを楽しめるコースに加えて、ツリーランポイントが多いのも特徴だ。名称こそないが、林のなかを滑れる場所が点在しており、コース数には数えられないこれらのスポットは、ツリーラン技術を磨きたい人にとって最適な環境である。
一方、コース面積とバリエーションともに日本最大規模を誇るナイターも名物である。しんしんと積もっていく新雪はライティングされることでキラキラと輝く。幻想的なパウダー滑走を楽しめるのだ。
コンドミニアムやレストランが建ち並び、欧米のリゾートを彷彿させるベースタウンもニセコ東急グラン・ヒラフの魅力のひとつ。ロングステイして丸ごと楽しみ尽くしたい。
■A【スーパーコース】最長の非圧雪コースは沢地形が楽しい
最大斜度35度、平均斜度18度、全長1,220mというスペックを誇るヒラフ最長非圧雪コース。今季より新登場のエースゴンドラ山頂駅からすぐ。大きな沢地形を生かした超絶エキサイティング斜面で、ノンストップで滑り降りるには脚力が必要だ。ナイターでも滑走可能で、降雪時は幻想的なナイトパウダー空間に!
●B【見晴コース】要ハイクアップなのでとっておきのパウダーあり
キングゴンドラ山頂駅より5分ほどハイクアップした先にある。文字通り見晴らしのいいとっておきのコースだ。森のなかを駆け抜ける感覚でツリーランが楽しめる。要ハイクアップのため、比較的パウダーが残りやすい。ただし、複雑な地形のためテクニックが求められる。
●C【ラージコース】視界が広く開放的な快適オープンバーン
キング第4リフトから手軽にアクセス可能で、山頂リフト横に広がる森林限界を超えたコース。ある程度の積雪量を超えると、オープンパウダー滑走が楽しめる。また、スカッと晴れた日には、羊蹄山の絶景が眼前にド~ンと迫る。