■4. ヒラメ

ヒラメは食べて美味しい魚の代表格

●釣り方:ヒラメは好奇心旺盛な魚!  ルアーや生エサで釣ってみよう

 ヒラメは小魚を好んで捕食する「フィッシュイーター」だ。ヒラメ釣り専門の船ではアジやイワシを使った生エサを用意してくれるところもあり、大型魚に出会える可能性が高い。

 生エサだけでなく、ルアーへの反応も良好で、砂浜や漁港でも40㎝を超えるサイズに出会えることは珍しくない。スズキ釣り用のタックルでも兼用できるので、ぜひ狙ってほしいターゲットだ。ちなみにヒラメは出世魚ではないが、サイズごとに呼び名が変わる。40㎝以下を「ソゲ」、40〜69㎝を「ヒラメ」、70㎝以上を「座布団」と呼ぶ。

●料理:【刺身】刺身はもちろん、バター焼きで洋風も楽しもう

ヒラメの刺身

 ヒラメは地域差が多少あるものの「夏のヒラメは猫またぎ」ということわざがあるくらい、夏は産卵直後で身が痩せて脂も落ちてしまっているが、秋から冬にかけて身が厚くなり、脂が乗って旬を迎える。秋のヒラメが釣れたら、定番ではあるが刺身でいただきたい。天然ヒラメのエンガワも魅力だ。

【バター焼き】もうひとつのおすすめがバター焼き。ヒラメの切り身に塩こしょうで下味をつけ、醤油とバターのタレをかける。簡単な調理方法で洋風のオシャレな味が楽しめるのもヒラメの持つ魅力だ。

The市場!八食センター https://www.849net.com/recipe/difficulty/easy/post-18.html

■5. マダイ

秋はマダイが近場で釣れることも!

●釣り方:タイラバやジグで手軽に狙える高級魚!

 今流行しているのが、沖での「タイラバ」釣りだ。鉛製のオモリにヒラヒラとしたラバー(ゴム製)スカートのついた疑似餌で誘って釣る方法だ。マダイはこういった疑似餌への反応がよく、高級魚ではあるが決して釣りづらい魚ではない。

 船で沖へ出ずとも、適水温に近づく秋にはイワシをはじめとする小魚を追って浅場にもやってくるので、港や堤防からメタルジグやミノーなどのルアーで十分に狙える。

●料理:【カルパッチョ】クセのない良質な白身を和洋折衷で堪能しよう

マダイのカルパッチョ

 上質でクセのない白身なので、カルパッチョにぴったり。レモン汁やオリーブオイルでサッパリとした味付けにする場合が多いが、お好みで玉ねぎドレッシングや中華ドレッシングを使用しても美味しい。カルパッチョでは身を薄く切るのがポイント。

【カマ焼き】骨が多くて身は少ないが、焼いて身をほぐすと脂が乗っていて美味しいカマ。弱火でじっくり焼いて、パサつかないようにするのがコツ。じっくり火を通すためにはオーブンで焼くのがベスト。オーブンがなければ魚焼きグリルの弱火でも美味しく仕上がる。

■涼しくて快適な秋の釣りで、旬の魚を釣り上げよう

涼しくて快適な秋の釣り

 秋は魚が釣れやすくなるだけでなく、魚に脂が乗って美味しくなるので、釣りたてを食べることができる人にとっては最高の季節といえる。ぜひ身近な海のターゲットを狙いに出かけ、旬の美味しさを味わってもらいたい。