愛知県の「香嵐渓(こうらんけい)」は、東海地方を代表する紅葉の名所である。名古屋から車で約1時間とアクセスがよく、日帰りで紅葉を楽しめる。

 今回は、愛知県在住の筆者が香嵐渓の魅力を存分に紹介する。

■東海地方No.1人気紅葉スポット「香嵐渓」

 香嵐渓は、ウォーカープラスの「東海の紅葉名所人気ランキング」で1位、ウェザーニュースの「中部の紅葉名所ランキング」でも1位(ともに2024年9月12日時点)に選ばれるなど、人気の紅葉スポットだ。

●香嵐渓の基本情報

巴川に架かる待月橋と美しい紅葉

 香嵐渓のシンボルといえば「待月橋(たいげつきょう)」である。「巴川(ともえがわ)」に架かる朱塗りの橋で、紅葉と橋の赤が映える絶好のフォトスポットだ。

 待月橋の東側に広がる標高254mの「飯盛山(いいもりやま)」では、約4,000本のモミジが一斉に色づき、巴川の水面を美しく彩る。また、飯盛山の中腹にある「香積寺(こうじゃくじ)」の参道は、真っ赤に染まったモミジのアーチに覆われる。「もみじのトンネル」と呼ばれる見どころの一つだ。

巴川の水面を彩る飯盛山のモミジ(画像提供:足助観光協会)

 紅葉の見頃は例年11月中旬から下旬。毎年11月に「香嵐渓もみじまつり」が開催され、夜間はライトアップされる。

 筆者のおすすめは、夕方頃の訪問。暗くなる前の色鮮やかな紅葉が見られ、日没後はライトアップを楽しめる。また、ライトアップの頃に合わせて来る人も多く、付近の道が大渋滞となることもあるため、早めの到着がよい。

●江戸時代の面影が今も残る「足助の町並み」

江戸時代の町並みが残る、足助

 香嵐渓から徒歩10分ほどの場所に「足助(あすけ)の町並み」があるので、まずはこちらに立ち寄りたい。足助は江戸時代に、現在の愛知県と信州を結ぶ「伊那(いな)街道」の中継地として栄えた。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された、風情ある古い町屋の町並みが見られる。

足助の町並み
住所 〒444-2424  愛知県豊田市足助町西町・新町・本町・田町

ホームページURL:https://www.tourismtoyota.jp/spots/detail/52/

●【MAP】足助の町並み