●金時山山頂の眺望を満喫したら、下山して箱根観光へ!

金太郎でおなじみのまさかりが金時山山頂標識になっている

 「天下の秀峰・金時山」と書かれた標識とともに、裾いっぱいまで見渡せる富士山と御殿場の街並みが広がる。筆者が訪れた際は残念ながら雲が多く、富士山の姿は拝めなかった。それでも、広々とした山頂は多くの登山者で賑い、ひとときを楽しんでいた。また、山頂には2軒の茶屋が営業しており、食事や土産品の購入もできる。

 一息入れたら、下山に取り掛かろう。来た道を戻り、高速バスで帰路につく方法もあるが、せっかくなので矢倉沢(やぐらさわ)峠を経て、金時登山口バス停へ向かい、箱根の市街地を観光するコースがおすすめ。

 金時登山口バス停までは、山頂から1時間20分ほどで下山できる。ここから、箱根湯本駅行きのバスが出ているが、本数が少ないので時間調整をしてほしい。350mほど先の仙石(せんごく)バス停のほうが発着本数が多いので、下山のタイミング次第では、仙石からバスを利用しよう。

 箱根湯本駅前は、温泉街の雰囲気が味わえる観光地となっており、食べ歩きや日帰り温泉、土産物屋が所狭しと軒を連ねていて賑やかだ。温泉まんじゅうやソフトクリームを片手に、干物や佃煮の土産物店をのぞいてみよう。

 時間に余裕があるなら、「桃源台」でバスを途中下車し、箱根ロープウェイを利用して、芦ノ湖と大涌谷観光もおすすめだ。

●【MAP】乙女峠

●【MAP】金時山

●【MAP】箱根湯本駅

■高速バスで手軽に楽しむ富士山の絶景と、下山後の箱根観光

箱根湯本駅前の商店街の軒先にある足湯。数百円で気軽に温まることができる

 高速バスや特急列車を活用することで、都内から容易にアクセスでき、身近な存在である箱根。今回はそんな箱根を代表する富士見の名山・金時山を紹介した。

 登山道は歩きやすく、休憩ポイントも豊富なので、経験の浅い人にもおすすめできる山だ。さらに下山後のお楽しみも豊富なのが、本コースの魅力だ。

 金時山ハイキングに加え、箱根湯本駅前で温泉&ショッピング。芦ノ湖の遊覧船や大涌谷の噴煙で燻した黒たまごもいい。これから紅葉シーズンを迎える箱根に登山&観光に出かけてみてはいかがだろうか。

海賊船をモチーフにした芦ノ湖遊覧船。箱根観光とともにおすすめだ