■片道2時間強で、木曽駒ヶ岳の山頂へ

 千畳敷駅で高所慣らしを終えたら、トイレを済ませていざ山頂へ! まずは遊歩道を歩いて高山植物を眺めながら八丁坂(はっちょうざか)分岐まで。このコースは観光客も多く、アップダウンも少ないのでウォーミングアップにちょうどいい。

 20分ほどしばらく歩くと八丁坂分岐から八丁坂へ。ゴツゴツとした岩場、かつ急勾配の坂を登る。転倒やつまずきが多い箇所なので、焦らずしっかり自分のペースで踏ん張って登ろう。時期にもよるが、初夏でも残雪が残っていることがあるので、雪上を歩く場合に備えて軽アイゼンを準備しておこう。

勾配のきつい八丁坂は、初夏でも残雪が残っていることも
初夏で暖かい天気でも残雪が残っていることがある

 千畳敷駅から約60分、きつい八丁坂を登り終えると乗鞍浄土(のりくらじょうど)にたどり着く。ここからは視界が一気に開けて近隣の山々を望める。ここでしっかり休憩して、木曽駒ヶ岳の途中にある中岳(なかだけ)を目指そう。

途中の山荘で休憩していくのもよさそう

 乗鞍浄土から中岳へは、約25分。遮るものがなく強風に煽られることが多くなるので、必要であればシェル等を着用しよう。途中に山荘があるので、ここで休憩していくのもよさそうだ。

 中岳へは緩やかな登りが続き、最後はゴツゴツとした急登を登る。鎖場などもあるので、一歩一歩確実に注意して登れば中岳へたどり着く。ここまでくれば木曽駒ヶ岳へもあともう少し。

中岳へはゴツゴツした岩場を登っていく
中岳からの景色

 中岳から木曽駒ヶ岳へは30分ほど。気持ちのいい尾根を歩いていくが、足元は岩場が続くので気をつけよう。アップダウンもあり体力が削られるので、ゆっくり休憩しながら進もう。

 踏ん張って歩けば、標高2,956mの木曽駒ヶ岳山頂へたどり着く。7月下旬に筆者が登った時は雲が出て山頂からの景色を望めなかったが、ここからの景色は圧巻の一言。ぜひその目に焼き付けてほしい。

残念ながら筆者が訪れた時は山頂からの景色を見ることができなかった