■隠し味にしょう油を使用した和風テイスト

やきとりアヒージョの内観

 今回の主役であるホテイフーズ「やきとりアヒージョ」は、この9月1日に発売されたばかりの新商品だ。中を見てわかるのは、従来のやきとり缶のような煮こごりが見当たらないこと。油を入れたことで、鶏肉のゼラチン質による煮こごりができにくくなったという。

 もっとも変わったのは匂いであります。ガーリックの利いた油の匂いが、狂おしいほどに食欲をそそってくる。だけど、ガーリックそのものの匂いは意外と控えめ。他社のアヒージョ缶が、どちらかといえばガーリックを強調しているのに対して、このやきとりアヒージョはかなりおとなしい。

 そして、このアヒージョ缶の最大の特徴は、隠し味にしょう油を使っていること。これもかなり控えめで、実際に食べてもしょう油の風味はわかりにくいと思う。でも、その旨味は確かに存在しているのであります。

■タイ米を使って、炊き込みごはんに

水を浸漬させたタイ米に缶のオイルを入れる

 やきとりアヒージョ缶の隠し味はしょう油。しょう油といえば米に合う。そして油も使われているという点を考えれば……うむ。この缶詰は、洋風の炊き込みごはんにしてもウマいはずであります。

 ということで、クッカー(今回はメスティン使用)にタイ米1合と規定量の水、やきとりアヒージョ缶の油、さらにプチトマト(写真では撮り忘れた)も入れて炊飯スタートです!

 なお、油だけを使い、鶏肉は缶に残したままにしておくこと。これ大事。

■具は仕上げに加えるのがベスト

蒸らし段階の余熱で鶏肉を温める

 加熱が終わって蒸らしタイムになったら、缶に残しておいた鶏肉をクッカーのフタの上にのせて温める。なぜこんなことをするかというと、缶詰を使った炊き込みごはんは、具を一緒に炊かないのが大原則なのだ。

 缶詰の中身はすでに調理済みであり、それ以上の過剰な熱を加えると具の風味が損なわれることが多い。なので、具は仕上げに加えるだけでいいのだ。これはイワシ缶やサバ缶を使った炊き込みごはんを作る場合でも同じですぞ!