■ニジマスの強い引きで、ノベ竿の魅力にさらにハマる
当日は残念ながら本命のヒメマスはあまり釣れなかったが、代わりにニジマスの反応がとてもよかった。おそらく同じ日に湯ノ湖で開催されていたマス釣り大会(サマートラウトフィッシングフェスタ2024)向けに多くのニジマスが放流されていたおかげだろう。
30cm前後の個体が多いなか、ときおり50cm弱のニジマスがノベ竿にヒットするのだが、それがとても素晴らしいファイトを見せてくれるのだ。普段から使い慣れているリール竿なら、このサイズでも慌てることはなかったのだろうが、使い慣れていないノベ竿ではそうはいかなかった。
ラインの長さが(竿の長さと同じ)8mと限られているので、途中でラインを切られはしないかとハラハラドキドキ。アドレナリンが放出されて気分が高揚してくるのがよく分かる。魚の強烈な引きでロッドが絞り込まれ、穂先が水面に突き刺さる光景は今でも忘れられない。とてもシンプルなノベ竿を使った釣りで、まさかこんなにも興奮させられるとは。今まで知らなかったノベ竿の釣りの魅力にすっかりハマってしまったのだった。
当日の釣果(午前7時~午後2時まで)は以下のとおり。
・ヒメマス 2匹(サイズは27cm、30.5cm)
・ホンマス 1匹(サイズは26cm)
・ニジマス 9匹(サイズは28~48cm)
●筆者が使用したタックルと道具は以下のとおり
【タックル①】
(ノベ竿用のウキ仕掛け(固定式))
ロッド:ノベ竿 マス用の本流竿 8.0m ※長さ5~8mのヘラブナ、コイ、アユ、本流竿などを流用する人が多いようだ
ライン:ナイロンライン6ポンド(1.5号)
ウキ:ヘラブナ用のウキ
ウキゴム:固定式のウキゴム
オモリ:重さの調整が可能な板オモリ(ラインを傷つけないために板オモリ軸を使用)
ヨリモドシ:小型のスイベル
ハリ:マス針、ヤマメ針7~9号(ハリスは0.8号)
エサ:ブドウ虫 ※ほかに紅サシ、イクラなどもよく使用されている
【タックル②】
(リール竿用のウキ仕掛け(遊動式))
ロッド:スピニングリール竿1.8m
リール:スピニングリール2000番(下記のラインが100m以上巻けるもの)
ライン:ナイロンライン6ポンド(1.5号)
ウキ止め(上):ウキ止めゴム(視認性のよい色付きのもの)
ウキ:ヘラブナ用のウキ
ウキゴム:遊動式のウキゴム
ウキ止め(下):ウキの絡み防止用のストッパー
オモリ:重さの調整が可能な板オモリ(ラインを傷つけないために板オモリ軸を使用)
ヨリモドシ:小型のスイベル
ハリ:マス針、ヤマメ針7~9号(ハリスは0.8号)
エサ:ブドウ虫 ※ほかに紅サシ、イクラなどもよく使用されている
【その他の道具】
ライフジャケット:湯ノ湖では水難事故防止のため、着用が義務付けられている(ボート店で貸し出しあり)
ロッドホルダー:置き竿で釣る際に竿を掛けておくための道具。船縁に取り付ける。
クーラーボックス:冷えた飲み物やお弁当、釣りエサを入れておく
保冷剤:クーラーボックス内を冷やすためのもの
クッション:長時間座っていてもお尻が痛くならない(防水タイプがおすすめ)
長靴:ボートの乗り降りの際に水に濡れないために使用
軍手:ボートを固定するアンカー(おもり)を上げ下げする際に使用
ランディングネット:釣れた魚をすくうためのネット
スカリ:持ち帰る分の魚を一時的に入れておく網状のビク
エサ入れ:紅サシなどを使用する際はあると便利
ハリ外し:魚がハリを飲んでしまった際に使用
■湯ノ湖の美味しいヒメマスを食べてみよう
本命のヒメマスは2匹のみと少し寂しい結果だったが、とりあえず目的は達成できた。当初の予定どおりにヒメマスは家に持ち帰り、定番の塩焼きでいただくことにした。
ウロコと内臓を取ったあとは、両面に軽く塩をふり、ヒレの部分にはたっぷりの化粧塩(焼いたときにヒレが焦げるのを防ぐための塩)をすり込む。その後10分ほど放置したら魚焼きグリルで焼いてできあがり。
とても香ばしい匂い、皮もパリッと焼けていかにも美味しそうである。市場ではキロ当たり5,000円以上という高値をつけることもある高級魚。期待はさらに高まるばかりである。
「ん~おいしい!」
「さすが、ヒメマスはひと味違うね!」
普段あまり魚を食べない家族にも大好評! こんなにも喜んでもらえるなら、また近いうちにノベ竿を手に湯ノ湖へ出かけてみることにしよう。2024年の湯ノ湖の釣魚期間は9月30日まで。みなさんも湯ノ湖でボートからのヒメマス釣りを楽しんでみてはいかがだろうか。
湯ノ湖の釣り情報(釣りのルールや釣果情報)
https://www.naisuimen.or.jp/nikko
日光湯元レストハウス(レンタルボートの予約・営業日時)
https://yumoto-rest.on.omisenomikata.jp