■新道コース:男岳とニッコウキスゲの群生

男岳とニッコウキスゲの群生(撮影:川村亨)

 片倉岳展望所からさらに30分ほど歩くと、登山道の目の前に男岳が見えるポイントに出る。その開けた一帯にはニッコウキスゲが咲き乱れ、黄色い花が風に揺らめいている。ニッコウキスゲは夏に咲く有名な高山植物であり、夏の風物詩らしい光景に出会えて心が癒される。

■阿弥陀池付近に広がるチングルマとヒナザクラの花畑

阿弥陀池から男女岳の山頂を見上げる(撮影:川村亨)

 新道コース終点の阿弥陀池に到着すると、多くの登山客が阿弥陀池避難小屋付近で休憩をとっているのが見える。阿弥陀池や男女岳の頂上が望めるので、絶好の休憩スポットだ。

チングルマの花畑(撮影:川村亨)
ヒナザクラ(撮影:川村亨)

 男女岳コースの分岐に来ると、旧道コースに下る道に白い花々が咲いているのが見えた。その花を確認しにいくと、チングルマやヒナザクラが群生していた。訪問時の秋田駒ヶ岳では、チングルマはもう終盤という情報を得ていた。しかし、わずかに残っていた花々を見ることができ、うれしさが込み上げる。