■方法その3 紙類に吸わせて密閉できる袋に入れる
ラーメンのスープを残す場合は、ラーメンのパッケージ袋に古新聞や使い終わったティッシュなどを入れ、スープを注いでそれらに吸わせよう。最後に輪ゴムやテープで袋の口を閉じればOK。
そのまま持ち帰ると漏れる可能性があるため、ジップロックなど密閉できる袋や何重にもしたレジ袋に入れ、バックパックにしまおう。帰宅後は分別ルールに従って家庭で処分すればよい。
■方法その4 スープジャーなどの容器に入れる
残ったスープをスープジャーなどの容器に入れて持ち帰るのもおすすめ。もともとスープを持ち運ぶための商品であるため、しっかり密閉できて漏れる心配もない。スープジャー以外にペットボトルという選択肢もあるが、スープの油分がボトル内に着き、洗っても汚れが落ちにくくなるのでできれば避けたい。
持ち帰ったスープをそのまま自宅シンクに流してしまうと、排水溝や下水処理施設に負荷をかけてしまう可能性があるため、先述したように紙類に吸わせて捨てるのがよい。また食品全般にいえることだが、含まれる塩分が原因で、スープジャー内のステンレスがサビたり、保温・保冷性能が落ちる恐れがあるため、帰宅後は早めに洗剤でしっかり洗おう。
■方法その5 専用の凝固剤を入れて固める
最近はスープ用の凝固剤が市販されている。成分は高分子性ポリマーで紙オムツなどに使われているものと同じ。粉末状でスープに入れると固まり、持ち運びしやすくなる。今回は100均ショップで販売されているものを購入して試してみた。4包入りで、1包につき180mlのスープに使用できた。
食べ終えた後、凝固剤を入れて10秒程箸でかき混ぜる。本当に固まるのか心配だったが、あっという間にゼリー状に固まった。固まったものはラーメンの袋やビニール袋などに入れて持ち帰ろう。
■自然を守り、美味しくラーメンを食べよう
わずかな量のスープでも、生態系を破壊する一因となりかねない。スープは工夫して最後まで食べきるか、自宅に持ち帰ることが基本。トイレなどに捨てるのも絶対にやめてほしい。自然のことを考えて山頂で食べるラーメンは、より特別な一杯になること間違いなしだ。