登山って、いったいいくらかかるんだろう? これから登山をはじめようと思っている人や、はじめたばかりの人の中には、どのくらいお金がかかるのかを知りたい人も多いのではないだろうか。

 登山経験者であっても、自分が登山にお金を使いすぎているのか、そうでないのか、明確な判断基準もなく実際はわからない。しかも、登山仲間に「登山にいくら使っている?」とはなかなか聞きにくい。

 今回は2023年12月~2024年3月まで、筆者が登山で使った費用の概算を公開する。ぜひあなたの登山費用と比べてみてほしい。

■年間40回登山を楽しむ50代筆者の登山費用事情

 筆者は50代女性で、子どもが3人いる5人家族だ。関西に住み、山に電車で出かけるにも、車で出かけるにも便利な場所に住んでおり、年間40回ほど登山に行く。

 登山にかかる費用は公共交通機関か車、泊まりか日帰りかによっても異なるため、12月から3月まで16回行った登山を4パターンに分けて公開する。なお、登山費用に道具などの購入費は含んでいない。

■パターン1「公共交通機関」を利用した【日帰り登山】の場合

公共交通機関を利用した日帰り登山にかかった費用

 16回の登山のうち、電車やバスなど公共交通機関を利用した登山は6回。電車で行く日帰り登山の場合は節約のため、おむすびやお弁当を持っていき、コンビニなどには立ち寄らないようにしている。

 6回の登山で使ったのは交通費のみで、全部で10,500円かかった。平均すると1回の登山で1,750円使っていることになる。

 近場の山に行く、一駅余分に歩くなど交通費を工夫すればもう少し安くあげられそうだ。

■パターン2「車」を利用した【日帰り登山】の場合

車を利用した日帰り登山にかかった費用

 16回の登山のうち、車を利用した日帰り登山は全部で7回。そのうち3回は遠方の友人宅に宿泊しての日帰り登山で、友人宅まで交通費はかかったが宿泊費不要でありがたかった。

7人で泊まった友人宅では、地元スーパーで食材を買ってみんなで自炊

 車の場合、乗車人数によって高速代やガソリン代を割り勘にできる。反面、車で遠方に行くとコンビニに寄ったり、下山後温泉に入ったり、ご当地料理を食べたりと、かかる費用は増えてしまいがち。

奮発して下山後に食べた地元特産のうなぎ

 2月の山行に計上した4,000円の下山飯は、奮発して食べた地元特産の特上うなぎ。高かったが、大満足の味だった。

 7回の登山で使った金額は合計46,720円。うち、交通費が25,430円と全体の54%を占めた。1回あたりの平均は6,674円、うち交通費が3,633円となった。