●中津川河川敷の敷地内の様子

凹凸の少ない河川敷

 無料でキャンプやバーベキューを楽しめる中津川河川敷は、河川敷特有の河原ではあるが、全面に石がゴロゴロしているわけではない。傾斜も少なく、割と平坦に整備されている。

 テント泊や車中泊でも違和感なく、就寝可能なレベルだ。テント泊の際はコットがあれば、さらに寝心地は向上するだろう。

 場所によっては砂地に近い箇所があり、一等地といえる。週末は激戦区になること間違いなしだ。

 多くの人で賑わっているが、ゴミも落ちていなく、大音量で音楽を流している集団もいない。筆者が宿泊した時は、22時には就寝する利用者が多く、起きていても静かに焚き火を楽しんでいたりと有料キャンプ場並の静けさだった。

 今回は、カーサイドタープに車中泊というスタイルにしたが、朝までぐっすり眠ることができた。

●中津川河川敷のメリット

無料であるが、それぞれがマナーを守りそれぞれのスタイルで楽しんでいた

 無料で楽しめる中津川河川敷のメリットは数多い。

・無料でキャンプやアウトドアが楽しめる
・常設されたトイレがきれい
・無料であるが故、試し張りや車中泊を体験できる
・出入りが自由
・チェックイン、チェックアウトの心配がいらない
・即決即実行で利用できる
・運動公園があるため、人の気配も感じられて安心
・マナーの範囲で自由である
・予約なしで利用できる点

 など、無料だからこその特典が豊富にある。ソロキャンプや車中泊も多かったので、初めてソロで行動する人にもおすすめの場所だ。

●中津川河川敷のデメリット

土の中には大きな石もあり、ペグダウンには苦労することも

 デメリットを列挙すれば、以下の通り。

・水場や洗い場がないため、洗い物が少ない食事がおすすめ
・地面の凹凸が少ないが、河川敷なのでペグは頑丈なタイプが必要
・場所は早い者勝ち
・週末は季節によって非常に混む。とくに日帰りバーベキューが増加する夏場は注意
・遮るものがないため、雨風対策は必須

 これらが苦でなければ、全く問題はなく楽しく過ごせる。車中泊の場合、水さえ持ってくれば上記のデメリットはほぼ解消される。

■中津川河川敷はリピートしたくなる場所だった

外での食事は何でもうまい

 今回は、無料キャンプスポットの使用感について、田代運動公園に隣接する中津川河川敷に行ってみた。

 初心者キャンパーにはちょうどよく、キャンプ場へ行く前に日帰りでのタープやテントの試し張りにはもってこいだ。買い揃えた道具を試してみるのもいいかもしれない。 

 また、車中泊にもちょうどいい。金曜の仕事帰りに向かえば、週末にかけてゆっくりと普段の疲れを癒せるだろう。テント泊もキャンプ場料金が浮いた分を食事などにまわせるので、充実したキャンプライフを堪能できるだろう。

 無料キャンプ施設は管理人が常駐していないため、利用者全員のマナーが大切である。誰もがいつ来ても気持ちよく利用したいと思うもの。今回実際に訪れてみて、それぞれがマナーを守り楽しんでいる様子が伝わってきた。

 ぜひ一度足を運んでみてはいかがだろうか。中津川河川敷は、アウトドア好きなら魅力に溢れる場所になるはずだ。

●施設名 田代運動公園に隣接している中津川河川敷

・住所 〒243-0306 神奈川県愛甲郡愛川町田代1700番地
・電話番号 046-281-0427(田代運動公園)

・URL:田代運動公園