長野県の中東部に位置する「ピラタス蓼科スノーリゾート」は、エリア屈指の標高を誇るスキー場。夏季は「北八ヶ岳ロープウェイ」が観光営業し、北横岳や縞枯山などの登山・トレッキングの玄関口として登山客やトレッカーたちが訪れる。日本三大アルプスをはじめとする展望台の眺望や「坪庭自然園」の散策など、山に登らずとも絶景をたっぷりと堪能できる爽やかなリゾートだ。
■ロープウェイ山頂は夏でも清涼で爽やか
北八ヶ岳ロープウェイ山頂部は標高2,237m。標高の高さと海から遠い内陸性気候の特性により、湿気が少なく真夏でも清涼な環境だ。そして、このリゾートは名だたる名峰を見渡せる絶好のロケーション。
駅舎には展望デッキ「スカイアイ2237」が併設されており、ここからの眺めがとにかくすばらしい。右手に北アルプス、正面に中央アルプス、左手に南アルプスと日本三大アルプスを一望できるほか、峰が連なる八ヶ岳、日本三大霊山のひとつとされる御嶽山、剣ヶ峰を主峰とする乗鞍岳など、有名どころの山々が大パノラマで広がっている。
また、ロープウェイで山頂に向かう途中、搬器のなかから北アルプス方面に目を凝らすと、穂高連峰のさらに奥に立山の山並みを確認できる。このエリアは晴天率が高いため、この壮大な景色を高確率で見られるというからうれしい。
■坪庭自然園をめぐりながら「縞枯れ現象」を観察
山頂駅舎を出ると、国定公園の保護地域に指定されている「坪庭自然園」が広がっている。散策路が整備されているので歩きやすく、30~40分ほどで園内を周回できる。季節ごとにさまざまな高山植物が咲き、秋は紅葉が美しい。
また、北八ヶ岳エリアは、縞枯現象が見られる場所としても知られている。シラビソなどの樹木が帯状に立ち枯れし、遠くから見ると山が縞模様のように見えるのが特徴。木が立ち枯れた部分は日の光が注いで若木が育ちやすくなり、長い年月をかけて縞模様は変化していく。坪庭の周囲にある山のあちこちに縞枯れ現象が見られるが、駅舎を出て右側にある縞枯山はその名の通り、現象が顕著だ。
■北横岳登山の起点としても便利
長野県から山梨県にまたがり、南北約25kmに峰を連ねる八ヶ岳。その最北端にあたるのが、北横岳だ。北八ヶ岳岳ロープウェイを利用すれば一気に標高を稼げ、山頂駅から1時間ちょっとのコースタイムでピークを踏める。
北横岳は夏季に限らず通年、登山者が訪れる人気の山で、登山ルートの途中から坪庭の全景を眺めるとまるで日本庭園のよう。山頂付近の山小屋の近くには大小の池が点在する七ツ池があり、このうち2つの池だけ見ることができる。
ほかにも、ロープウェイ山頂から双子池や雨池など周囲の池を散策するというのも手。ロープウェイ山頂を起点に、さまざまなコースを選択しながら北横岳に広がる自然を満喫することができる。
■山頂や山麓でグルメや買い物を満喫
ロープウェイ山頂にある「山のカフェ2237」は、こけももジュースやこけももを使ったおみやげやが揃った売店& 喫茶コーナー。この売店でしか購入できない希少なおみやげも手に入る。
メインとなるレストランはロープウェイ山麓の「スカイレストラン」。信州ならではの食材を取り入れた手作り料理を提供し、パスタやハンバーグ、ビーフシチューといった洋食メニューが中心だ。ボリューム満点の「おすすめランチ」は、香ばしくてジューシーなチキンの半身焼きを贅沢に味わえる。
また、ロープウエイ乗り場横には「バーベキューガーデン」もある。1棟最大8名まで収容可能なログハウス風コテージで食事ができるので、ファミリーやグループでわいわいバーベキューを楽しむのにぴったり。
山麓駅の売店「かもしか」には、約800アイテム以上のおみやげが揃い、旅の思い出にぴったりの品がきっと見つかるはずだ。
●施設概要
施設名:ピラタス蓼科スノーリゾート(北八ヶ岳ロープウェイ)
住所:長野県茅野市北山4035
電話:0266-67-2009
アクセス:
車→中央道・諏訪ICより約24km
電車→中央本線・茅野駅よりバスで60分
公式HP:https://www.kitayatu.jp
●DATA
・夏季営業期間:2024年4月26日(金)~11月17日(日)
・営業時間:8時40分~16時40分
・ロープウェイ運行時間:
【4/26~7/19】
平日 8時40分~16時40分/土日祝日 8時20分~17時
【7/20~9/1】
平日 8時~17時/土日祝日 8時~17時
【9/2~10/27】
平日8時40分~16時40分/土日祝日 8時20分~17時
【10/28~11/17 および 12/14~2025年4/6】
平日 9時~16時/土日祝日 9時~16時
・夏季のロープウェイ料金:
中学生以上 片道1,400円・往復2,600円、小学生 片道700円・往復1,300円、幼児無料
・駐車場料金:無料
●お得なクーポン
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