■夏山シーズン前のトレーニングにうってつけ

急なパートには鎖が付けられているので安心
5月は登山道をツツジが彩る

 歩き始めから山頂まで、明瞭で登りやすい登山道が続きます。稜線に出る少し前にある鎖場と山頂周辺の岩場は注意が必要ですが、特別危険な場所はありません。

 それよりもこのルートの核心は、ひたすらスイッチバックを繰り返して急坂を登り続けることです。なかなかの修行系ルートであることは、事前に覚悟のうえでお出かけください。夏山シーズン前に、しっかりとトレーニングを積んでおきたいという方にはうってつけです。

ほっとひと息つける不動の滝

 稜線に出るまでは、巨大な木々が立ち並ぶ森の中をひたすら登っていくのですが、道中唯一わかりやすいポイント、不動の滝はちょうどいい休憩スポットになるでしょう。冬は見事な氷瀑にもなるそうです。

岩が多くなってきたら、山頂が近づいてきた証拠

 その先は、ミツバツツジがちらほら咲く中をさらに登り続け、鎖の張られた岩場を通過して御岳神社が現れたら、山頂まではあと少しです。

御岳神社が現れたら、長い登りもおしまい
山頂直下は岩の痩せ尾根もある

■山頂からの絶景は、おおいにご褒美感あり

ゴツゴツした岩の山頂は迫力あり。休憩は安定したところでどうぞ
山頂からは八ヶ岳や南アルプスがくっきり

 ゴツゴツした岩の稜線を歩き、真新しい避難小屋を右手に進むと、やっと森が切れて視界が開けたところが山頂です。

 ここまでずっと森の中を登り続けてくるため、ここから見られる壮大な景色はかなりのご褒美感があります。特に南から北まで丸っと見える八ヶ岳は圧巻です。