■まるで楽園!「大野亀」トビシマカンゾウの大群落

トビシマカンゾウの大群落と日本海の風景
大野亀は古来より信仰されてきたため、麓には鳥居がある

 キャンプ場から大野亀までは、バイクで5分ほど。大野亀は、標高167mある一枚岩だ。麓にある鳥居から頂上まで参道がつながっているため、登ることも可能。しかし、安全上の理由で通行禁止になる可能性もあるので注意しよう。

 筆者は17時頃に訪問したため、観光客もほとんどいない静かな雰囲気の中、トビシマカンゾウの大群落を楽しめた。

 色鮮やかな花々が大岩の周辺に咲き乱れる様は、まさに楽園そのもの。遊歩道が整備されているので、バイクを降りて1時間ほどゆっくりと写真を撮って回った。

二ツ亀キャンプ場からは日本海に沈む夕日が見られる

 たっぷり堪能した後、日没前にキャンプ場に帰着。夕飯のカップ麺を作るために必要なお湯をバーナーで沸かしていると、雲に隠れていた太陽が顔を出してくれた。斜陽に照らされた海とテントが絵になる風景だった。

■佐渡島のおすすめスポット

 佐渡島2日目は、帰りのフェリーまでにめぐった筆者おすすめの佐渡島の観光スポットを3つ紹介する。

●おすすめ1 あめやの桟橋

真野湾に向かって真っ直ぐ延びる、あめやの桟橋

 「佐和田(さわた)海水浴場」にある「あめやの桟橋」。透き通った「真野(まの)湾」に向かって真っ直ぐに延びる桟橋はフォトスポットとして人気だ。

●あめやの桟橋

住所:〒952-1314 新潟県佐渡市河原田本町315

●おすすめ2 矢島体験交流館

佐渡島名物のたらい舟に乗る体験ができる
たらい舟の操舵は想像以上に難しかった

 佐渡島の入り組んだ岩礁でワカメやアワビをとるために考案されたのが「たらい舟」だ。「矢島(やじま)体験交流館」では、大人700円、小人400円で、10分ほどたらい舟に乗る体験ができる。

 たらい舟は女性の船頭さんが漕いでくれるのだが、途中「漕いでみる?」と言われたのでチャレンジしてみた。船頭さんはスイスイと漕いでいたが、筆者が見よう見まねでやっても全く前に進まなかった。熟練の技術はすごい。

・参考URL:https://www.visitsado.com/spot/detail0039/

●矢島体験交流館

住所:〒952-0605 新潟県佐渡市小木365-1
開館時間:8:00〜17:00
TEL:0259-86-2992

●おすすめ3 佐渡金山

佐渡金山では実際に使われていた坑道を見学できる。写真は「道遊坑」

 佐渡島の代表的なスポットである「佐渡金山」。金脈を掘り進めていくうちに山がV字に割れてしまった「道遊の割戸(どうゆうのわりと)」や、採掘に実際に使われていた坑道など、迫力満点の史跡を間近に見られる。

 坑道は明治から平成元年まで使われていた「道遊坑(どうゆうこう)」と、江戸時代に使われていた「宗太夫坑(そうだゆうこう)」があり、どちらも大人1,000円で見学できる。両方見学可能な共通券は、大人1,500円となっている。

・参考URL:https://www.sado-kinzan.com/

●佐渡金山

住所:〒952-1501 新潟県佐渡市下相川1305
開館時間:4月~10月 / 8:00~17:30、11月~3月 / 8:30~17:00
料金:(中学生以上)1,000円、2,500円、3,000円(小学生)500円、2,250円
TEL:0259-74-2389

■佐渡島は世界遺産になる前の今がチャンス!

 2024年に佐渡島が世界遺産に登録されると、翌年からは訪れる観光客がどっと増えるだろう。そのため、佐渡島へのツーリングや旅行を考えている場合は、早めに計画を立てよう。

●佐渡島へのアクセス

 佐渡島にバイクで渡るには、佐渡汽船のカーフェリーでアクセスしよう。2つの港からそれぞれ違う港へ行くことができるため、佐渡島をめぐる行程に合わせて慎重に選択したい。

※運賃は、旅客運賃と二輪車運賃の合算。
※運賃は、2024年6月のもの。

・フェリーの予約・運行状況について:https://www.sadokisen.co.jp/