■これは買って正解!  車中飯の最強ギア

Thankoの2段式弁当箱

 車内で調理するためのIHヒーターや車中泊用の電気ポットなどは購入していない。キャンプでは、SOTOのレギュレーターシングルバーナーを使用しているが、これを車内で使用するのは危険だ。

左から炊飯釜、中敷き、おかずトレイ、上蓋

 それでも車内で火を扱うのは、危険を伴うため少しためらう。そんな中、ホームセンターで出会ったのがThankoの「2段式超高速弁当箱炊飯器」である。唯一、車中泊のために購入したギアであるが、電気式ではあるもののあまりにも便利すぎてキャンプでも使用することが多々ある。

 この炊飯器は弁当箱のような形状をしており、ご飯とおかずが同時に調理できる優れもので、TV番組『王様のブランチ』でも紹介されたらしく、Thankoの中でも人気商品となっている。

鰻重。車中泊でもたまには豪華な夕飯を

 下段でお米を炊き、ご飯を炊く際の高温水蒸気を利用して、上段トレイのおかずを加熱する。レトルトカレーや惣菜などの温め調理、シュウマイなどの蒸し料理に大変便利だ。

 下段のお米はメスティン同様1合まで炊け、お茶碗1杯分の0.5合も可能だ。おいしく炊ける秘訣は、高火力のかこみ炊き。お米をムラなく炊き上げるので、ふっくらと仕上がる。

 炊飯釜の素材はフッ素加工されているため、食後も拭き取ればきれいになる。上段のおかずトレイもアルミ製で、クッキングシートを使用し加熱すれば汚れもつきにくく、後片付けが楽になる。

 キャンプでスーパーで買い物する際、色々目移りしてついつい買い過ぎてしまうことがある。このギアを使用することで、今日はカレーなどと決めて食材を購入できるので、買い過ぎずに食品ロスの軽減に繋がる。

■キャンプや車中泊で、第3の居場所を楽しもう!

車内で風景を見ながらただただのんびりする

 今回、キャンパーである筆者が車中泊で何を使い、どう過ごしているかを紹介した。結局、居住空間が車内に変わっただけで、通常のキャンプと特に変わりはない。

 長年キャンプをしてきて、車中泊だと焚き火もできず楽しめないと思っていた。テントの中は秘密基地で、居るだけで非日常感を味わえる。しかし、車中泊も一緒。リフレッシュできる空間があれば、同じく非日常が楽しめるのだ。

 車中泊の魅力は、すぐに移動できる点。車内を自分好みに仕上げ、海の見える場所、緑と風が心地いい場所を探し、車中泊を楽しんでみてはいかがだろうか。