■四辻から草戸峠

四辻の道標(撮影:品川 晋作)

 四辻には高尾山口駅から合流するルートがあり、ここからはハイカーやトレイルランナーが増え、筆者も数組のランナーに追い越された。

 四辻から草戸峠までは小さなアップダウンを繰り返す尾根道を歩き、道標も細かく設置されているため道迷いの心配は殆どないだろう。

 ただし、いくつかの注意点もある。

 四辻から歩いて最初に出会う道標には「高尾山口駅↑」と手書きで書き込まれているが、道がないので向かわないでほしい。

手書きの書き込みがある道標(撮影:品川 晋作)
道標の手書き部分をアップにした写真。矢印の先に道はないので先に進まないように(撮影:品川 晋作)

 次いで、高尾霊園の東側を歩くマイナールートとの合流地点。

 ここから先は拓殖大学の敷地と接しているため、フェンスが設けられている。このフェンスには所々有刺鉄線が用いられているため注意が必要だ。

うっかり触れて怪我をしないよう注意(撮影:品川 晋作)

 そういった注意点はあるものの、四辻から草戸峠までには廃鉄塔の下をくぐるなど他のルートではなかなかできない体験もあり、草戸峠からは高尾山の山容を垣間見ることができるので、個人的には歩いていて最も楽しい区間だった。

途中に倒木あり。注意して通り抜けてほしい(撮影:品川 晋作)
小休止をするのに良さそうなベンチ。日当たりも良好だ(撮影:品川 晋作)
自然に飲み込まれ始めている廃鉄塔の下をくぐる(撮影:品川 晋作)