さまざまなアウトドア用品を手がけるエバニューは、社内のスタッフももちろんアウトドア好き。自然の中で過ごしながら、「こんなのあったらいいな!?」というひらめきが新商品の誕生につながることがある。

 今回紹介する「PANTAPAS/ Hango(パンタパス ハンゴウ)」も、山で頭に浮かんだアイデアが形になった商品のひとつ。これがなかなか便利そうなので、どんなアイテムなのかぜひお知らせしたい。

■そら豆型の形状がポイント

見たことのあるこの形状にピンとくるひとも多いはず(撮影:栗山ちほ)

 「パンタパス ハンゴウ」は、そら豆のような形をしている変形フライパン。この形、どこかで見たことはないだろうか。そう、商品名からもおわかりのように飯盒(はんごう)のフタの形をしたフライパンなのだ。

 登山で調理をするときに、もっとも重宝するのがクッカー。煮たり茹でたりするのに特化した便利なアイテムだが、肉やウインナーなどの食材を焼くとなるとやっぱりフライパンが重宝する。しかし、クッカーやカップはスタッキングしやすいのに対し、丸型のフライパンはパッキングしにくいという難点があった。

 そこで、飯盒のフタを単体でフライパンとしても利用したところ、アルミ製のものは食材がこびりついたり焦げついたりすることがある。「ならば、飯盒のフタをフッ素加工すればいいんじゃないか」とひらめいて、この商品が誕生したのだとか。

フライパンとして携行しやすい「パンタパス ハンゴウ」

■フッ素加工でばっちりコーティング

焦げつき防止のフッ素加工がされているので焼く料理をどんどん楽しめる

 「パンタパス ハンゴウ」は手間のかかるフッ素加工のコーティングを2回もかけており、食材を焼いてもそうそう焦げつかない。さらに調理後はペーパーなどで拭くだけできれいにできるので、後片づけも簡単だ。調理器具を水洗いができない登山において、これは大きな利点といえるだろう。

 フライパンは深さが45mmあるため煮たり茹でたりもでき、これひとつで幅広い料理を楽しめる。パンを温めたり、焼きおにぎりを作るなど簡単な使い方から、肉料理、シチューなどの煮込み、トンカツを持参してかつ丼を作るなど、アイデア次第でメニューは無限大だ。

 また、フッ素加工されたフライパンは油をひくとそれが浮き上がり、こんがりとした焼き色がつきやすい。料理をおいしく仕上げるプラスアルファのメリットもあるのだ。