■低山ハイキング! 天国エピソード3選
●1. 虫が少なく快適に登れる
寒い季節の低山ハイキングのいいところは、なんといっても気軽に登れて山頂からの景色を楽しめるところだろう。夏場はジメジメと暑い里山も、秋から冬にかけては涼しく虫のいない快適なハイキングスポットになるのだ。
ハイキングコースにもよるが、1,000m以下の低山の場合は、登山口から山頂まで2時間程度でたどり着ける山がほとんど。天気に合わせて予定を立てられるのは嬉しいところだ。
●2. 地元の知られざる一面が見える
普段は気に留めることのなかった道や山であっても、興味を持って歩いてみると、かつては交易で使うために整備された道であることを知ったり、巨人が歩いて山頂ができたという伝承を学んだりする機会にもなる。筆者の近所では、かつて修行僧が使っていた道が残っており、その土地に根付いた文化や歴史を知ることができるのが面白いと感じた。
景色を楽しみながら運動しつつ、近所やその土地について新たな発見ができるのは興味深く、寒い時期ならではの楽しみ方だと思っている。
●3. 空気が澄んでおり、標高が低くても遠くまで景色が見渡せる
寒い時期は空気中の水分やちりが少なく、対流も少ないので標高が低くても遠くまで景色が綺麗に見渡せる。登山やハイキングの醍醐味は山頂から絶景を眺めることだと筆者は感じている。冬は低山でも素晴らしい景色が見られるのだ。
気軽に予定を立て短いコースタイムでも絶景が見られるのは冬ならでは。このポイントこそが寒い時期の低山ハイキングの一番の天国エピソードだろう。
■事前にしっかり情報を集めて低山ハイキングを楽しもう
低山や里山は夏はジメジメと暑く、虫が多くて「地獄」になる一方、冬は快適に登ることができる。空気が澄んでいるからこそ見渡せる山頂からの絶景も至福のひとときだ。
一方で、「低山だから大丈夫」と侮っていると、筆者のように「地獄」の体験をする場合もあり、凍結や遭難などのリスクも秘めている。筆者は何かあったらいつでも撤退できるよう心のハードルを下げるため、登山口周辺のカフェや道の駅、温泉などセカンドプランも調べて、万が一撤退した場合でも楽しめるように計画を立てている。
低山ハイキングに行く時は事前にコースタイムやルートをしっかり調べて、少しでも不安を感じたら撤退することも大切だ。リスクをしっかり把握して、安全に楽しい冬の低山ハイキングを楽しもう。