気候が穏やかな春は、ファミリースキー＆スノーボードにぴったりな季節。子どもと一緒に出かけるとなれば、できれば移動時間が短いスキー場が理想的。その点、群馬県の「川場スキー場」は首都圏から2時間ほどの距離と行きやすい。しかも、沼田エリアにあるスキー場のなかでも関越道・沼田ICから最も近いスキー場だ。そこでここでは、ファミリーがより快適に過ごすための、川場スキー場の活用法をあれこれ伝授。
■ゲレンデ直結の立体駐車場が便利
川場スキー場のシンボル的な存在が立体駐車場だ。子どもと一緒に駐車場からスキー場のセンターハウスまで移動するのは意外と手間取ったりするが、立体駐車場はゲレンデ直結型なのでそのままエレベーターで上がれば、センターハウスを兼ねる複合施設「カワバシティ」にそのまま移動可能。雪の降る日であっても、屋外を歩かずスムーズにレンタルコーナーやチケットカウンターまで移動できるのはやっぱりありがたい。
駐車場は土日・祝日は有料だが、平日は無料になる。子どもが春休みになるシーズン、平日に滑りに行くとお得に利用できる。また、混雑しがちな12月16日～3月31日の土日・祝日と年末年始は、駐車料金1500円にプラス2000円でスペースを確保することができる。確実に立体駐車場に駐車したいのであれば、WEBから事前予約しておくのがおすすめだ。
慣れない山道や雪道の運転が不安という方は、山麓の「道の駅 川場田園プラザ」第4駐車場に車を停めて、無料シャトルバスに乗り換えるという手もある。道の駅は沼田ICから10分ほどの距離。ICからほぼ平坦な道でアクセスできるので、ここまで運転すればあとはバスに揺られて楽々とスキー場まで移動が可能だ。
■レンタルコーナーにはキッズレンタルもあり
「カワバシティ」8階のレンタルコーナーでは、スキー・ボードともにキッズ用のレンタル用具を取り揃えている。ウェアは2歳児のキッズサイズから用意されており、上下一体型のワンピースタイプもある。風や雪がウェアに入りにくく防寒性が高いので、滑走だけでなく雪遊びを楽しむときにもこれなら快適。子どもはヘルメットのレンタルが無料で利用できるなど、安全面に配慮したサービスもうれしい限り。
レンタルコーナーに直結した更衣室も完備されている。荷物を持って建物内をあちこち移動することなく、同フロアで身支度を整えられるから便利だ。また、レンタルコーナーのある8階にはトイレ横に授乳室も用意されている。
なお、手袋やゴーグル、帽子などのレンタルはないので、これらの小物だけは持参していこう。もし、忘れてしまった場合は7階にスポーツショップがあるので、ここで買い揃えられる。
■雪遊び＆滑りの練習ができる「ファーストステップゲレンデ」
複合施設「カワバシティ」からゲレンデに出ると、すぐ目の前にあるのが「ファーストステップゲレンデ」だ。ここは、スノーエスカレーターで斜面を登ってソリなどの雪遊びや滑りの練習ができるビギナー向けのエリア。しかもスノーエスカレーターは雪や風を防いでくれるフード付き。トンネルのようなフード付きエスカレーターに乗るだけでも子どもがワクワク。「雪って楽しい」と感じてもらえるはずだ。
いきなりリフトに乗らず、雪と触れ合い、それからスキー・スノーボードを体験し、慣れたらリフトに乗ってコースデビューに挑戦と、ステップアップしながら上達をうながせる。子どもの雪山デビューは「ファーストステップゲレンデ」からスタートがおすすめだ。
■キッズレッスンでスキルアップ
子どものゲレンデデビューをサポートしてくれる力強い味方がスキー・スノーボードスクールだ。川場スキー場にはスキーとスノーボードのスクールがそれぞれあり、どちらも5歳からキッズレッスンを受け付けている。「ファーストステップゲレンデ」内の初心者ゲレンデから練習をはじめるので、いきなりリフトに乗ってコースに出る不安もない。また、「ファーストステップゲレンデ」は一般コースから独立したエリアになっているため、初心者でも安心して練習できる環境だ。
子どもがレッスンを受けている間、パパ・ママはコースに繰り出し、地形に富んだ斜面や眺望の良いロングコースを満喫、なんてことが可能だ。川場スキー場は複数のピークにリフトが架かり、変化に富んだ10コースを楽しめる。子どもの滑りが上達したら、家族みんなでコースをめぐろう。
